記者会見選挙党改革国会

役員会後 森山幹事長記者会見

2024年11月5日(火)10:00~10:15
於:党本部平河クラブ会見場

森山裕幹事長

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【冒頭発言】

本日の役員会の概要を報告いたします。
石破総裁からは、皆様方におかれては、選挙結果を踏まえた対応をそれぞれのご担当で早急に取り組んでいただいているところである。心から厚く御礼を申し上げます。また、いろんな皆様方にはご負担をおかけし、大変申し訳なく思っているという冒頭の話がありました。
近々開催される特別国会で首班指名をいただき、政治改革、経済対策、日本創生の取組を一つ一つ実現していければと思っている。
政治改革については、早急に取り組んでいかねばなりませんし、答えも出していかねばなりませんが、政治改革本部長の渡海紀三朗代議士を中心に、我が党としての案を取りまとめていただきたいと思っているとう話がございました。
また、幹事長、国対委員長には、国民民主党との会談を行っていただき感謝している。政調においても色々なご努力をいただいてありがたく思っています。公明党との連立政権を軸に、国民民主党などとの政策協議を進めていただければと考えております。状況が整えば、私自身も党首会談に臨みたいと考えているというお話がございました。
今朝も北朝鮮からミサイルが発射をされたわけである。このような厳しい国際情勢への対応に、引き続き、遺漏なきを期していきたいというお話がございました。
また11月8日には、新たな地方創生本部での議論を本格的に開始する。防災庁については、11月1日に設置準備室を立ち上げた。明日投票が行われる米国大統領選についても注視していきたい。
また、明後日7日には両院議員の懇談会を開きたいと思っている。よく皆様方のご意見を承りながら今後の党運営に、皆様とともに行って参りたい旨の話がございました。
私(森山幹事長)からは、北朝鮮のミサイルのことについて極めて遺憾なことであり、しっかりとした対応が重要である旨、申し上げました。
また、各党との協議についてご説明を申し上げました。先週木曜日に、国民民主党との幹事長・国対委員長会談を行い、今後、公明党も含めた三党で、法案や予算・税制など政策の案件ごとに、具体的な協議を行なっていくことを確認した旨、そのご報告を申し上げました。
また、与野党問わず、民意を受けて選ばれた国民の代表であることを尊重し、それを政策にしっかり反映できるよう、わが党として、各党会派のご意見に、真摯に対応していきたいと思っている旨、申し上げました。また、今週から来週にかけて、各党との党首会談を行う予定ですので、そのご報告を申し上げました。
また、「両院議員懇談会」については総理からのお話にもありましたけれども、私からも重ねて申し上げました。
坂本国対委員長からは、11日に召集を予定している特別国会について、各派協議会を開催し、協議をはじめた旨、報告がございました。
石井参議院国対委員長からは、参議院からも同様に、国会日程のご報告がありました。
関口参議院会長からは、非常に厳しい結果となったが、こうした時こそ、一致結束していかなければならない。参議院自民党としても、石破総理をしっかり支えてまいるとのご発言がありました。
松山参議院幹事長からは、党本部にあわせて、参議院自民党においても役員人事を行うとの発言がありました。
小野寺政調会長からは、先週に続き本日も、今朝も北朝鮮が弾道ミサイルの可能性のあるものを発射したことについて発言がありました。
また、先週木曜日に行われた「自民・国民の二幹二国」を踏まえ、今後、国民民主党と政策協議を行っていく旨、ご報告がありました。先方からは、案件ごとに協議したいとの話であるので、当座は経済対策について協議をしていきたいとのご発言がありました。
今後、総選挙前の政策決定プロセスとは異なる形を作り上げていかなければならないので、幹事長や国対、状況によっては参議院の皆さんともしっかり意思疎通・連携しながら進めてまいりたいとの発言がありました。
鈴木総務会長 からは、次回の総務会は、諮るべき案件が出て来次第、ご案内するとの発言がありました。
役員会・役員連絡会の概要は以上です。

質疑応答

NHKです。国民民主党との政策協議に関連して質問します。国民民主党との政策協議がこれからスタートしますけれども、まずどのような議論となることをご期待されるか、お伺いします。それと玉木代表は、年収103万円の壁について、この見直しがなければ、予算も法案も通らなくなるとしておりますが、これについての幹事長の受け止めをお願いします。また現時点でその年収103万円の壁について、どのように対応すべきと幹事長はお考えかお願いします。
政策協議につきましては、政調会長を中心に、政策の項目ごとに実務者の間で協議を進めていくということになるのだろうなと思っています。今後、党首会談も行う予定でございますので、まずは真摯に丁寧に国民民主党のご意見をお伺いしてまいりたいと思っています。
朝日新聞です。国民民主党関連でお伺いします。先日の二幹二国で公明党を含めた3党で政調や税調の協議をしていくことが決まりましたけれども、これらの協議はいつ始まる予定か、また、まずは総合経済対策や補正予算について進められると思いますけれども、いつごろに3党の意見をまとめる予定か日程感を教えてください。
まず補正予算についてしっかり議論をしなきゃいけないと思います。また、税制に関することは、年末の税調に向けて、そこでしっかり議論ができるように協議を進めていくということだろうと思います。
朝日新聞です。いつから始まる予定でしょうか。
できるだけ早く始めたいと思います。
北海道新聞です。政権運営全般についてお伺いします。少数与党において過去に数例ありますが、羽田内閣はじめ、短命に終わる傾向があります。石破政権も野党の協力を得たり、各党との幹事長会談などを行われていますが、幹事長としてこの難局をどう乗り越えるのかお考えをお聞かせ下さい。
まずは、次期特別国会の首班指名選挙において、我が党の石破総裁が内閣総理大臣として選出されるように緊張感を持って臨みたいと思っております。その上で、衆議院では与党で過半数を得られていない状況ですので、重要な政策については、各党・各会派の皆様のご理解・ご協力をいただけるように真摯に協議を行っていくことがまずは大事なことではないかと思っています。
読売新聞です。冒頭の質問とほぼ一緒なのですが、国民との協議について、先ほど、まずは真摯にということではありましたが、103万円の壁など国民側の主張に対する現時点での自民党としてのスタンスはいかがでしょうか。
103万円の壁の問題は、ただこのことだけではなくて、他のこととも関連をして参りますので、そういうことを含めて、しっかり協議をしていくということだと思います。
東京新聞です。衆院選で非公認になった議員への対応について伺います。いわゆる裏金の対応で離党や非公認になって当選した平沢さん、西村さん、萩生田さん、世耕さん、の4人を自民会派に入れることについて、野党からは批判も出ていますけれども、このような対応を決めた理由をお聞かせください。また、4人の追加公認についてはどのように考えているのかお聞かせください。
平沢議員、西村議員、萩生田議員、世耕議員とは、円滑な国会運営に向けて、自民党・無所属の会という統一会派を組むということであります。追加公認については、今、具体的な検討をしていることはありません。
共同通信です。政治資金規正法についてお伺いします。国民民主党の玉木代表は、日曜日の昼番組で政策活動費の廃止を念頭に、臨時国会前に規正法について議論して、規正法の再度改正をすべきだという言及がありました。自民党として規正法の改正について考えていることはあるのでしょうか。
協議をしていくということだと思います。まとまれば改正をしていくということだと思います。自民党だけでもできませんし、自民党と国民だけでもできませんから、各党派の意見もしっかり聞くということだと思います。
朝日新聞です。公明党と国民民主の二幹二国で「年収の壁突破チーム」を設置するということでしたけれども、自民党もそのチームに入るのか、入るとすればどのようなスケジュールで議論していくか教えてください。
それを具体的にどういう形で進めていくのか、政調を通じて議論をしていくということだと思います。その中に特別チームを作るという手法もあるでしょうし、そういう形で政策議論をするということもあるでしょうし、それは政調でしっかり議論をしてもらいたいと思います。
読売新聞です。党役員人事についてお伺いします。選対委員長については、どんな人材が望ましいと考えるか、またいつ頃までに決めるのが適切だとお考えでしょうか。
まず、来年、大事な選挙が、東京都議の選挙と参議院選挙が最も大事だと思いますが、どういう選挙があるかという背景を考えながら良い人材を登用していくということを総裁もお考えではないかと思います。
NHKです。これから大臣・副大臣・政務官の人事あるいは、選対委員長の後任人事がありますけれども、政治資金収支報告書に不記載のあった議員の登用についてどのようにお考えになるか教えていただきたいと思います。選挙前のインタビューで幹事長は、選挙を経るということは国民の信任を受けたということなので、あまり差別が続いてはいけないということをおっしゃっておりましたが、それについては変化がないかもあわせてお願いしたいと思います。
主権者である国民の審判を受けたというのは、これはやはりしっかりと受け止めなければいけないと今も思っております。