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役員会後 茂木幹事長記者会見

2023年12月11日(月) 17:44~17:56
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】

本日の役員会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、各政策集団の政治資金パーティーについて様々な報道がなされており、国民の間に疑義が広がっている。党として、強い危機感を持って一致結束して対応していかなければならない。その第一歩として、各政策集団のパーティーを当面開催しないよう、さらには、年末年始の政策集団の行事等も自粛するよう、申し合わせを行った。状況を把握しながら、政治の信頼回復と国政の遅滞回避のため、適切な対応をとっていきたい。役員各位にも強い決意をもって信頼回復に取り組んでもらいたい。
6日には、本年のG7議長国の締めくくりとなるG7首脳テレビ会議を開催し、一部ゼレンスキー大統領の参加も得て、ウクライナ情勢への対応や、ガザにおける人道状況の改善等について議論を行った。また、「広島AIプロセス」の成果として、AIに関する世界で初めての包括的な国際ルールに合意をした。
今週末16日から18日まで、「日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議」を東京で開催する。日本とASEANが長年にわたり築き上げてきた「心と心」のつながる信頼関係を確認するとともに、次の50年に向けた日ASEAN関係の関係強化のための基本方針を打ち出したい。
また、この機会に、アジア・ゼロエミッション共同体首脳会合を初開催する。脱炭素、経済成長、エネルギーの地政学的な安全保障の三つをアジアにおいて同時に達成することを明確に掲げ、域内協力を深めていく。我が国の技術・金融力に対するアジアからの期待に応えていきたい。
13日は国会会期末。役員各位には、最後まで緊張感をもって、対応していただくようお願いする。
私からは、政策集団の政治資金パーティーについては、冒頭、総理から発言のあった通りと。今国会も残り2日となり、先程、野党から官房長官の不信任決議案が提出されるなど、緊迫した状況となっていると。まずはこの不信任決議案を粛々と否決し、残された法案の成立に全力を挙げたいと思います。
出口を預かる参議院の皆さんにはご苦労頂いておりますが、更に衆参で緊密に連携し、一層の緊張感を持って国会最終盤に臨んで行きたい。
先週8日、来年度予算編成の「基本方針」が決定した。持続的な賃上げや国内投資の促進、防衛力の抜本的強化など、重要な政策課題にしっかり対応するため、引き続き、「予算編成大綱」と「税制改正大綱」の取りまとめに向け、議論を加速していきたい。
髙木国対委員長からは、先週8日金曜日に、予算委員会において、「内外の諸課題」に関する集中審議を行った。野党からは、政治資金に関する集中審議、関係者の証人喚問や参考人招致などが求められている。先ほど立憲から「官房長官不信任決議案」が提出された。明日13時の本会議に上程し、否決していくと。
野上参議院国対委員長からは、本日は、本会議を13時に開会し、令和4年度決算について、全大臣出席の下、概要報告・質疑を行い、総務委員会の情報通信研究機構法案の採決を行った。残る救済法案、国立大学法人法案について、救済法案は、明日12日、午前に法務、文教科学の連合審査会を行い、午後から法務委員会を 開会し、質疑・採決を行う予定。国立大学法人法案については、午後に文教科学委員会を開会し、質疑を行う予定。今国会も残すところ、明日と明後日の2日間となった。法案の成立に向けて、全力で臨んでいくと。
関口参議院会長からは、いよいよ明後日が会期末であるので、出口を預かる参議院としての責任をしっかり果たしていきたい。衆議院と緊密に連携してまいるので、よろしくお願いする。
世耕参議院幹事長からは、今国会の会期も残すところ2日となり、残った法案の成立に全力で取り組んでいく。本日は、決算の本会議審査ということで全閣僚に出席いただいた。決算審査を重視する参議院の伝統にふさわしく、今後の予算編成にしっかりと反映される充実した議論を行っていきたい。
小渕選対委員長からは、来年最初の大型選挙となる京都市長選挙について、わが党は、新人で元内閣官房副長官の松井孝治氏の推薦を決定している。役員会終了後、岸田総裁より本人に直接、推薦証を交付いただくことになっている。
萩生田政調会長からは、現在、政調では、来年度税制改正・予算編成に関する議論が大詰めを迎えている。税制改正大綱については、明日、明後日と税調小委員会で議論を進める予定。一方、予算編成大綱については、明日10時からの政調全体会議において、各部会から提出された原稿の全容を示したうえで、最終的な平場の議論を行いたい。両大綱については、順調に議論が進めば、14日木曜日に政調審議会を開催して審査を行い、了承した場合には速やかに総務会にお諮りしたい。
森山総務会長からは、総務会は、明日は案件がないため開催しない。次回の総務会については、案件の状況に応じて開催したい。こういう発言がありました。
役員会の概要は以上です。

質疑応答

Question
北海道新聞です。大臣や政務三役についている安倍派の議員全員を交代させるとの報道がございます。ただ、安倍派の中にもキックバックを受けていない議員もいるとの指摘もありまして、この報道の通りですと、個々の議員の事情ではなく、所属している派閥によって一括の対応を取ることになります。こうした対応についての幹事長のお考えをお願いします。
Answer
派閥によって一括の対応といった報道は必ずしも正しくない。このように思っておりますけれど、いずれにしても今後の対応、現時点で何か決定したとは承知をいたしておりません。
現在、国会の会期末が迫っておりまして、まずは「被害者救済法案」など、残された法案の成立に全力を尽くしたいと思っております。
一方で総裁の冒頭発言にもありましたけれど、派閥の政治資金パーティーの問題については、国民から厳しい目が向けられておりまして、国民の疑念が拡がっていることを、深刻に受け止めなければならないと思っております。
これまでも説明して参りましたが、その上で、事態の進展をしっかり把握しつつ、問題やその原因がある程度明らかになってくれば、2度とこのような事態、問題が起こらないように透明感を高める措置であったり、再発防止策、さらに各政策グループの問題であっても、今後、党として関与していく体制を作っていくと、こういったことなど検討していきたいと思います。
Question
朝日新聞です。一点確認です。役員会の中で、髙木国対委員長、それから萩生田政調会長、世耕参院幹事長から、今回のパーティーの問題については何か言及はありましたか。
Answer
ございません。
Question
朝日新聞です。繰り返しになってしまって大変恐縮なんですけれども、現在、このパーティーの問題を巡って、国民から疑念の声が挙がっている状況ですけれども、人事の入れ替えなども含めて、今まず、この状況の中で政権としてどのような姿勢、どのような対策が求められていると幹事長はお考えでしょうか。
Answer
先ほど、かなり丁寧にお答えしたつもりです。
Question
読売新聞です。役員会の前に総理と麻生さんと3人でお話されていたと思いますけれども、ご紹介できる範囲で、教えていただければと思います。
Answer
ご案内の通り、政権運営をやっていく中で、政権の主要な幹部というのが意見交換をすると、そういったことは必要だと思っておりますし、適時、適切にそういったことは行っていきたいと思っております。今日は、3人でお会いをいたしました。そういった中で、現在の政治状況であったりとか、問題点、今後の対応等々について意見交換をさせていただきました。