ニュースのカテゴリを選択する

記者会見災害国会外交選挙

役員会・役員連絡会後 茂木幹事長記者会見

2023年7月4日(火)10:15~10:30
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

MOVIE

【冒頭発言】

役員会・役員連絡会の概要をご報告いたします。
岸田総裁からは、先週末の九州地方を中心とする大雨で、河川の氾濫や土砂災害による被害が相次いでいる。亡くなられた方にお悔やみ申し上げるとともに、被災された方々にお見舞い申し上げる。人命第一に対応し、早期復旧に全力を尽くすなど、政府としても万全の対応を行なっていく。
本日午後には、IAEAのグロッシー事務局長と面会する。ALPS処理水については、引き続き、政府を挙げて、安全性確保と風評対策の徹底、地元や国際社会に対する丁寧な説明・情報発信を行なっていく。
地域活性化、こども政策、デジタル社会形成に関して、明日、衆議院の閉会中審査が予定されている。マイナンバーについては、関係大臣からしっかりと説明を尽くさせる。また、マイナンバー情報総点検本部の下に、厚労省・総務省がそれぞれ本部を立ち上げており、今後80項目の総点検を実施する。先週、関係大臣に対して、8月上旬に総点検の中間報告、国民の不安払拭のための対策取りまとめを前倒しで指示したところであり、国民の信頼回復のために、早め早めに対応していく。
公明党との選挙協力については、幹事長・選挙対策委員長を中心に、次の衆議院選挙に向けて基本合意に至ったとの報告を受けた。丁寧に調整いただき感謝申し上げる。今後さらに、自公連携の重要性を踏まえた調整をお願いしたい。
来週・再来週は、欧州・中東を訪問する。この夏は、外交日程等もこなしつつ、これまでお邪魔していない県も含めて、国内各地域に出向き、こども・子育て、デジタル、認知症関係の現場の声を伺っていきたいと考えている。
今週末7月8日は、安倍元総理の逝去から1年となる。一周忌に改めて哀悼の誠を捧げつつ、皆さんとともに次の時代を切り開いていくことこそ、安倍元総理のご遺志を継ぐことと信じる。政府・党一致結束して、全力で政策の実現・実行にあたっていきたい。
麻生副総裁からは、特段のご発言はありませんでした。
私(茂木幹事長)からは、九州地方を中心に線状降水帯が発生し、土砂災害や洪水の危険性が高まっている。大雨による川の氾濫、橋や道路の崩落などの被害が出ている地域もあり、今後、二次災害や新たな災害も懸念される。政府には引き続き万全の対応をお願いする。
今週8日、故安倍元総理の一周忌を迎える。改めてご冥福をお祈り申し上げる。わが党は暴力には決して屈しないという断固たる決意の下、政治を前に進めると同時に、選挙や国際会議などの円滑な運営やサイバー対策等に万全を期していきたいと思う。
先週木曜日に支部長選任会議を開き、神奈川県、京都府の選挙区について新たに支部長を選任した。支部長の決まっていない選挙区は残りわずかとなっており、引き続き、残る選挙区の選任作業を加速していきたい。
先週金曜日に「自民党大阪刷新本部」を開催した。大阪の厳しい状況、統一地方選の結果や、各支部の活動状況、情勢調査も踏まえ、10前後の選挙区について公募を実施する方針を決定した。今週にも公募を開始し、月内には支部長を決定したいと考えている。
なお、次回の役員会について、役員連絡会も同様ですが、来週11日(火)、再来週18日(火)は開催いたしません。次回は7月25日(火)を予定しています。
髙木国対委員長からは、マイナンバー制度について、明日の午後、地域こどもデジタル特別委員会において、4時間の閉会中審査を行う。河野大臣は常時出席とし、要求に応じて総務大臣と厚労大臣も出席する。
野上参議院国対委員長からは、参議院におけるマイナンバーに関する閉会中審査は、7月26日(水)に予定している。
関口参議院会長からは、国会は閉会となったが、いかなる事態にも迅速に対応できるよう準備して参るので、よろしくお願いする。
世耕参議院幹事長からは、衆議院に合わせてマイナンバーに関する閉会中審査の開催に向け、野上参議院国対委員長に調整してもらった。他の案件についても、必要に応じて開催していくので、よろしくお願いする。
森山選対委員長からは、先週、新たに神奈川の2選挙区(13区、18区)で支部長を決定した。また、支部長空白であった京都の3選挙区(2区、3区、6区)についても支部長を新たに選任した。
また、茂木幹事長からもあった通り、この度、「自民党大阪刷新本部」のもと、大阪府内の10前後の小選挙区について、今週中に一括した候補者公募を開始し、今月中に決定したい。
群馬県知事選挙が今週7月6日(木)に告示を迎える。わが党は、公明党とともに、現職の山本一太知事を推薦している。投票日の7月23日(日)まで、役員各位のご協力をお願い申し上げる。
萩生田政調会長からは、先週末から各地で発生している豪雨災害については、災害対策特別委員会において状況把握に努めているところである。今後、更に被害が拡大するようであれば、平場の会議を開催し、被災地への支援や復興策等について政府側と意見交換する予定である。
今週、来週は、政調審議会の開催は予定していない。次回については、案件が出てきた段階で設定したい。
例年、7月下旬に「概算要求に当たっての基本的な方針」の与党手続きを行なっている。本年も、政府側の準備が整い次第、政調全体会議で平場の議論を行い、政審の審査を経て、総務会にお諮りしたいと考えている。
遠藤総務会長が外遊中のため、金子総務会長代理から、総務会は、案件がないため、今週・来週は開催しない。その後については、案件に応じて開催する。
役員連絡会では、私(茂木幹事長)以下、役員会と同様の発言に加えて、石田広報本部長から、直近の世論調査結果について説明がありました。
役員会と役員連絡会の概要は以上であります。
私の日程について申し上げますが、9日(日)から16日(日)にかけて、南米のペルー、ブラジル、そしてポーランドの3か国を訪問する予定です。来年のAPEC議長国であるペルー、G20議長国であるブラジルをそれぞれ訪問し、国際社会の結束に向けて、グローバルサウスとの連携強化を図る機会としたいと思います。また、ウクライナ支援の前線拠点となっているポーランドでは、現地の避難民施設も視察する予定ですし、ウクライナの復旧・復興に向けて、政府関係者と意見交換を行いたいと考えています。
以上です。

質疑応答

Question
TBSです。週末に実施した弊社の世論調査について伺います。マイナンバーカードと保険証の一体化について、延期や廃止を求める声が併せて73%に上りました。この結果に対する幹事長の受け止めと、また報道にもありましたが、岸田総理は今回のトラブルを受けて、関係閣僚に対して、8月上旬までに総点検と中間報告と国民の不安を取り除くための対策をとりまとめるよう指示しました。この対応について幹事長の考えを伺います。
Answer
マイナンバーの問題、各社の世論調査で厳しい結果が出ているところでありまして、真摯に受け止めなければならないと思っております。国民の皆さん全員に保有をしてもらい、また健康保険証であったりとか生活に密着する、そういったシステムでありまして、国民の信頼ということが何より重要なんだと考えております。政府では、データの総点検と修正作業を今、進めているところだと承知を致しておりますが、8月上旬までの総点検、中間報告では、どこにどのような誤り、またミスや問題点があったのか、その全容をしっかり示すことが、まず何より大切だと思います。また、誤りにつながった原因というものを究明して、手続きの見直しやシステム改修によって、再発防止の徹底を図る必要があると考えております。まずは、こうした取組みによって、国民の皆さんの不安を払拭していくことが最優先であり、政府を挙げて全力で取り組んでもらいたい、このように考えております。
Question
朝日新聞です。先ほど、幹事長の役員会の中でのご発言のご紹介いただきましたけれども、安倍晋三元首相が亡くなられてから8日で1年となります。改めてになりますが安倍元首相が自民党、あるいは日本政界にとってどのような存在であったかということ、更には、この一年間、自民党、更には永田町、どのような変化があったというふうにご覧になっているでしょうか。
Answer
安倍元総理を失ったことは国としても大きな損失でありました。私個人にとっても、安倍元総理は大きな存在でありました。我々は、この1年、安倍元総理の遺志を引き継ぎ、日本経済の再生、そして「自由で開かれたインド太平洋」の実現、防衛力の抜本的強化、そして憲法改正など、わが国の国益を守る、国を前に進めていくための政策を進めてきました。これからも安倍元総理の遺志を引き継いで、新たな日本へ向けた政策を更に推進していきたいと思っております。
Question
朝日新聞です。安倍元首相が亡くなった後に、いわゆる旧統一教会と政治の関わりが問題となりました。教団に対する解散命令請求に関して、幹事長は今年1月の代表質問の中で政府に対して「厳正かつ迅速な対応」という形で対応を求めています。ただ、現時点においては解散命令請求に至っていないわけですが、現状、政府の対応をどうご覧になっていますか。
Answer
解散命令については、宗教法人法で厳格な要件が定められており、十分な実態把握と具体的な証拠の積み上げが必要だと理解しています。政府では、これまで6回にわたって質問権を行使して、旧統一教会の活動の実態、問題点を明らかにするための対応を進めていると承知しており、政府としても厳正に対応したいという強い思いを持っているんだと思いますが、今その途中ということで、引き続き状況を注視していきたいと思います。
Question
テレビ東京です。内閣改造・与党人事の時期について伺います。先週末、遠藤総務会長や萩生田政調会長らから、地方の講演で、内閣改造の時期について「8月か9月には人事があるのではないか」という趣旨の発言が相次ぎました。内閣改造・与党人事の時期について、幹事長のお考えをお願いいたします。
Answer
現在の党役員の任期は今年9月までとなっておりますが、党役員人事については、その時期も含めて岸田総裁が適切に判断する、このように考えています。