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記者会見統一地方選挙自衛隊国会

役員会後 茂木幹事長記者会見

2023年4月17日(月)17:34~17:54
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長記者会見

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【冒頭発言】

本日の役員会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、統一地方選の前半戦は、皆さんのご努力のおかげをもって、期待と激励の声を感じる結果となったが、国政補選と後半戦、大激戦が続いている。最後まで、党内一致結束して戦っていきたい。
私自身は、土曜日に入った和歌山で、ご承知のような事件に遭遇し、地元関係者にご迷惑をかけ、また、皆さんにもご心配をおかけした。選挙を最後までやり通し、有権者の皆さんの声をしっかりと示していただくことが何よりも大事と考え、事件後は和歌山、千葉、大分と予定通り遊説を行なった。今回の事件を踏まえ、警備にはさらに万全を期したい。
また、陸自のヘリコプター事故について、昨日、潜水員が要救助者5名とヘリコプターの一部を発見し、そのうち2名を引き揚げたが、大変残念ながら2名はお亡くなりになったことが確認された。懸命な捜索を行なってきたものの、このような報に接したことは痛恨の極みである。10名の隊員が一日も早くご家族のもとに戻ることができるよう全力を尽くす。
G7広島サミットまで、あと一か月となった。諸般の事情が許せば、4月末から、エジプト、ガーナ、ケニア及びモザンビークを訪問する。G7の成功に向けてグローバル・サウスの声に耳を傾けることが不可欠である。議長国として十分な準備をしていきたい。
先週木曜には、いよいよ開催まであと2年となった大阪・関西万博の起工式に出席した。日本の魅力や先端技術を世界にアピールする絶好の機会であり、全国で機運醸成を進めるとともに、外交の機会も活かし、世界へもしっかりとPRしていく。
春闘は、三十年ぶりの賃上げ水準。このうねりを地方・中小に広げるべく最大限努力する。さらに、「構造的・持続的な賃上げ」をしていくため、リスキリングによる能力向上、企業実態に応じた職務給導入、成長分野への労働移動、この「三位一体」の労働市場改革を進めるべく「新しい資本主義実現会議」で議論を始めた。
「花粉症対策関係閣僚会議」を立ち上げた。スギの伐採加速化計画の実行などの「発生源対策」、スパコン等も活用した「飛散・曝露対策」、舌下治療などの「発症対策」、この3本柱で全体像を取りまとめる。
国会では、重要法案の審議が続く。役員各位のご尽力に感謝を申し上げたい。
麻生副総裁は本日は欠席です。
私(茂木幹事長)からは、一昨日、岸田総理の演説会場で爆発物が投げ込まれた。民主主義の根幹をなす選挙の最中(さなか)のこのような暴挙は決して許されるものではない。事件の直後、総理と相談し、その後の演説は予定通り行うこととした。我々は暴力には屈しないという強い決意を持って、最後の最後まで訴えかけを続け、戦い抜きたいと思う。また、総理も直接ご連絡されたということだが、身を賭して被害の未然防止に当たられた地元の方々に敬意を表し、感謝申し上げる。
先週15日から札幌市で気候・エネルギー・環境大臣会合がスタートし、本日も軽井沢で外務大臣会合が開かれている。G7広島サミットまでに9つの関係大臣会合が開かれる予定である。国際社会の結束に向け、議長国としてリーダーシップを発揮すると同時に、政府には、警備態勢の一層の強化など、開催の安全に万全を期してもらいたいと思う。
衆参5つの国政補選の投開票まで1週間となった。各選挙区の地元選対、党本部の各部門や参議院の皆さんには、大変なご尽力をいただいていることに感謝申し上げる。総理にも週末、和歌山1区、千葉5区、参院大分の補選の応援に入っていただいたが、多くの観客が集まり、大変な反響だったと聞いている。私も先週は千葉5区、明日から20日にかけては、大分、和歌山、山口2、4区、それぞれの補選の応援に入る予定である。残り1週間、昨日から始まった統一地方選の後半戦、そして、衆参5つの補選、党の総力を結集して、必勝に向け最後まで全力で戦い抜いていきたい。よろしくお願いする。
髙木国対委員長からは、明日13時の本会議で、議了案件、3委員会5件の採決と、「孤独孤立対策推進法」の趣旨説明質疑を行う。所要約1時間15分。また、20日(木)に「空家対策推進法」の趣旨説明質疑を行うよう提案中である。
対決型の重要法案につき、先週「健康保険法」を参議院に送付することができた。現在いわゆる「財確法」「GX電気事業法」「入管法」を審査中であり、早期の採決を目指して審査を進めていきたい。
野上参議院国対委員長からは、本日は決算委員会を13時に開会し、令和3年度決算について3回目の省庁別審査を18時までの5時間コースで行なっている。
明日18日(火)は、「6常任委員会」と「内閣・厚生労働の連合審査会」が行われる。連合審査会は、インフル対策法案について2時間30分の質疑を行う予定である。
明後日19日(水)は、本会議を10時に開会し、健康保険法案について総理出席の下での趣旨説明・質疑、そして参議院先議の地方分権一括法案の採決を行う予定である。採決されれば、これで参議院先議全ての法案を衆議院に送ることになる。
今週も各委員会が精力的に開かれ、本会議も19日(水)、21日(金)と、登壇ものを中心とした長時間の議事が予定されており、タイトな日程が続くが、衆議院と連携を密にして臨んで参る。
関口参議院会長からは、今週末の統一地方選挙後半戦と衆参補欠選挙の投票日に向けて、最後まで全力で取り組んで参る。また、国会日程もタイトになっているが、衆議院と緊密に連携を取って対応して参るので、よろしくお願いする。
世耕参議院幹事長からは、地元和歌山では、大変総理にご迷惑をおかけした。そのような状況にもかかわらず、第二会場では、しっかり演説をしていただいたことに心から敬意を表したい。私も山口2区、4区それぞれ応援に入ったが、ここからは自分の守備範囲、和歌山1区に集中して何としても勝つという思いで臨んで参りたいと思うので、よろしくお願い申し上げる。
本日は、森山選対委員長が選挙応援ということで、金田選対委員長代行からは、昨日から統一地方選挙の後半戦がスタートし、衆参5つの国政補欠選挙もいよいよラスト1週間を切った。各選挙区で大変激戦となっている。23日の投開票日に向け、最後まで役員各位のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げる。
萩生田政調会長は、一昨日の総裁遊説に際して爆発物が投げ込まれた事件、さらには広島サミット関連の国際会議を念頭に、政調の「治安・テロ対策調査会」で警備体制についての議論を行うことにしている。具体的な日時については、和歌山での事件の捜査状況を見ながら設定をしていきたい。
今週は、衆参の補欠選挙および統一地方選後半戦の期間に当たるため、政審の開催は予定していない。次回は4月25日(火)に開催する。議員立法や閣議決定案件、政府への提言、計9件の審査を予定している。
遠藤総務会長からは、一昨日の総裁遊説の際に、爆発物が投げ込まれた件について、断じて許すことができない事案である。そのような状況の中、総理が遊説を続けられたことには、選挙への強い意思を感じた。私も今週1週間、しっかり応援を続けて参りたい。
次回の総務会は、特に緊急の案件がなければ、4月25日(火)に開催する予定である。
以上です。

質疑応答

Question
朝日新聞です。先程、役員会の概要の中でもご紹介いただきましたが、一昨日、岸田首相に爆発物が投げ込まれた事件がありました。これについては、与野党各党から非難の声が挙がっていますが、改めて今回の事件についての受け止めを伺います。加えて、現在、統一地方選後半戦などが行われていますが、今後の選挙活動について、自民党として何か新たに今回の事件を受けて新たに対応すること、また対応を検討していることがあれば伺います。
Answer
民主主義の根幹をなす選挙の最中(さなか)の暴挙について、改めて強く非難したいと思います。我々は暴力には屈しないという強い決意を持って、最後の最後まで訴えかけを続け、戦い抜きたい。そのように思っています。候補者や応援弁士が、有権者に直接訴えかけ、また直接声を聞く街頭演説会や集会、これは選挙運動の基幹であると考えています。細心の注意、警備の強化などを図りながら、こうした機会をしっかり確保していきたいと考えています。警護に当たっている皆さんも大変ご苦労いただいているんだと思います。今後そういった、候補者であったりとか要人との、有権者との距離のあり方であったり、会場の設営の仕方、こういったものも工夫していく、検討していく必要はあると思っています。
Question
読売新聞です。読売の週末の世論調査で、内閣支持率が上昇し、7ヶ月ぶりに支持率が不支持率を上回りました。幹事長の受け止めを伺います。
Answer
世論調査の結果については常に謙虚に受け止めて、またその要因も分析していきたいと思いますが、最近の各社の世論調査では、岸田内閣の支持率が上昇傾向にあり、読売の調査でも7ヶ月ぶりに不支持と支持が逆転をしたということでありまして、こういった世論の動向というのは、統一地方選前半戦の結果にも反映されているのではないかと考えています。来月のG7広島サミットに向けて、岸田内閣が進めている外交分野における様々な取組みも支持率の上昇につながっていると思いますし、また国内の課題についても、少子化対策などへの関心が高まっており、こども・子育て支援策の具体化、さらに加速していきたいと考えています。
Question
共同通信です。役員会でもお話がありましたが、衆参の5つの補欠選挙について伺います。投票日まで1週間を切りまして、接戦となっている選挙区もありますが、終盤戦に向けて、どのように支持を広げていくか、改めてお考えをお願いします。
Answer
私も千葉5区へ2回応援に入っていますし、明日からは大分、和歌山、そして山口2区、4区と応援に入る予定になっています。昨日から市長選等々が始まっているということで、例えば期日前投票で言いますと、これから本格化する。例えば、衆院選で言いますと、前半からというか、かなり期日前投票を進めるというのが一般的なんですが、これが例えば市議選等々と重なると、やっぱりできれば期日前投票、一回で済ませたいということで、これから期日前投票に行かれる方、こういったことも私は今回多いのではないかなと思っておりまして、そういった期日前投票の促進も含めて、運動量を上げていきたい、そして必勝を期していきたい。このように考えております。
Question
読売新聞です。今回の統一地方選の市長選告示で、25市が無投票となりました。今回は特に、大分市や高崎市など都市部で無投票になっています。この背景をどのように分析しておられますか。
Answer
地域ごとの事情もあるので一概には言えないと思いますし、また地域によっては、例えば現職の市長であったり候補者が非常に高く評価されている、信任されているということで無投票になっている、こういうケースはあるんだと思いますが、有権者の投票機会を確保することは極めて重要、つまり選挙を行うということは極めて重要であると考えておりまして、引き続き、町議選はまだ始まっていませんが、例えば市議選の方でも無投票というところもありますので、地方議員のなり手不足こういった課題解決にも取り組んでいく必要があると考えています。
Question
朝日新聞です。東京都の区長選が告示されましたが、北区や世田谷区などでは自民党が推す候補を維新が推薦するいわゆる「相乗り」の構図となっています。今回は一地方選挙ですが、こうした選挙協力が今後、国政選挙に与える影響、あるいは足がかりなどになり得ないかどうか、ご見解を伺います。
Answer
これまでも市長選等々で相乗りというか、多くの政党が支持するといったことは実際によく見られたケースであると思っておりますし、今回急に相乗りが増えた、ちょっと数字は確認しておりませんけれど、そういうわけでもないんじゃないかなと思っておりまして、今回の各級選挙で相乗りがある、こういうことがそのまま国政選挙、選挙に影響を与えるという状況ではないと考えています。