2023年1月30日(月)17:30~17:44
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】

岸田総裁からは、通常国会は政府四演説に対する質疑が終わり、今週から予算委員会での論戦が始まった。防衛力の抜本的強化、こども・子育て政策、物価高対策、賃上げと中小企業政策、GXとエネルギー政策、地方創生をはじめ、幅広いテーマについて議論が行われることが予想される。
国民の関心が高いテーマについて、予算委員会で正面から活発な政策議論ができるのは、内閣総理大臣として本望であり、我々自民党が与党として決定してきた政策について、国民の皆さんに直接、丁寧に説明していくとの思いをもって、論戦に応えていきたい。
先週金曜にコロナ本部を開催し、5月8日から「新型インフルエンザ等」から外し、5類感染症とする方針を確認した。これに伴い、医療費の自己負担分に対する公費支援も見直すこととなるが、急激な負担増が生じないよう、段階的に取り組んでいく。また、ワクチン接種については、自己負担なく受けられるようにしていく。マスクについても、コロナ前の状況に戻し、政府は、屋内でも、着用を求めず、着用が効果的な場面を周知していく方針。実施時期など詳細は、早期に改めて公表したい。
施政方針演説の中で、こども・子育て政策について、私自身が、地方を含め、全国の当事者から徹底的に話を聞くと申し上げた。早速、今週末から「こども政策対話」を始めていきたい。まず、子育て支援政策で大きな実績を挙げてきた、髙木国対委員長の地元、福井県を訪問することを予定している。引き続き、皆さんの御協力をお願いしたいということでありました。
麻生副総裁からは、特段はないということでしたが、予算委員会も今日から順調にスタートした。国対はじめ関係者のご尽力に感謝する。こういうお話が簡単にありました。
私からは、今日からいよいよ予算委員会の論戦がスタートした。本日は、トップバッターの萩生田政調会長はじめ5人のわが党議員が質問に立ち、外交・安保、経済、エネルギー、少子化対策、地方創生など、幅広い分野にわたって、それぞれの専門性、専門分野を活かし、建設的な議論が行われた。私も党本部1階のカフェスタの方に裏番組といいますか、実況番組に出演したが、視聴者からも好意的なコメントが多く寄せられていた。
過去最大114.4兆円となる「令和5年度予算」は、物価対策や災害対策、中小企業支援、医療・介護、地方創生など、様々な重要政策の推進に不可欠な予算が盛り込まれている。一日も早い成立に向け、全力を挙げたいと思う。
総理からも発言があったコロナについて、政府では先週27日(金)に、新型コロナを5月8日から5類感染症に移行することを決定した。党としても、政府の取組みを後押しし、一日も早く本当の日常を取り戻す新たなステージに移行していきたいと思う。
髙木国対委員長からは、本日から総予算の審査が始まった。明日は基本的質疑の2日目で7時間、TV入り。明後日も7時間、TVなしで基本的質疑3日目を行う。その後も審査時間を積み上げ、一日も早く参議院に送付できるよう協議を進めていきたい。
併せて、予算委員会の状況を見ながら、国税と地方税の本会議趣旨説明質疑の日程を検討していくとのお話がありました。
野上参議院国対委員長からは、本日から、衆議院において予算委員会における審議が始まった。参議院では、この間、行政監視委員会、そして3調査会において、参考人質疑を行う。
また、7委員会において委員派遣等を精力的に行っていきたい。
そして、未だ登院をしていないNHK党のガーシー君に対し、本日13時、尾辻議長から、国会法124条に基づく招状の発出が行われたとのお話がありました。
関口参議院会長からは、衆議院では令和5年度予算の審議が始まった。参議院としても、予算の早期成立を目指して、万全の準備を進めてまいりたい。
世耕参議院幹事長からは、衆議院で予算が審議されている間、参議院では予算審議に影響がない範囲で、各委員会の視察や委員派遣、調査会の参考人質疑等を行いながら、衆議院からいつ予算が送られてきても良いようにしっかり準備を進めていく。
参議院改革協議会の下におかれた選挙制度に関する専門委員会のメンバーに、わが党からは、牧野幹事長代理、石井正弘政審副会長、舞立国対副委員長に就任をしていただき、専門委員長には牧野幹事長代理にお願いした。一票の格差に関する訴訟の件も視野に入れながら、今後、本格的な議論を進めていくのでよろしくお願いする。
それから、野上国対委員長からも報告があったが、参議院議員の任期開始から一日も登院をしていないガーシー議員に対し、国会法第124条に基づいて本日の13時に尾辻議長から招状が出された。7日経ってもなお出席をしない場合は、懲罰委員会に付することになっているので、粛々と手続きを進めてまいりたいとの発言がありました。
森山選対委員長からは、今春の統一地方選挙で行われる北海道知事選について、現職の鈴木直道(すずき なおみち)知事の推薦申請が北海道連より上がってきた。ついては、推薦手続きを進めさせていただくのでよろしくお願いする。
また、1月22日に告示された北九州市長選挙は、今週末2月5日に投票日を迎える。なかなかの激戦となっており、わが党推薦の津森洋介(つもり ようすけ)候補に対するご支援を宜しくお願いしたいとの発言がありました。
萩生田政調会長からは、各部会で予算関連法案の審査が進んでいるので、今週は火曜日、木曜日の定例日、いずれも政調審議会を開催する。明日は閣法8件、木曜日は地財計画やNHK予算を含む5件の審査を予定している。了承した案件については速やかに総務会に諮りたい。
遠藤総務会長からは、総務会は、今週は明日31日(火)と2月3日(金)の2回開催する。明日は人事案件並びに、政務調査会からの案件を審議する予定ということでした。
役員会の概要については以上です。

質疑応答

Question
読売新聞です。総理と派閥のあり方について伺います。今日の予算委員会の中でも牧原秀樹議員が岸田首相が派閥の会長を務めている点について言及していました。党内でも様々な議論がありますが、幹事長は総理が派閥の領袖を兼任していることについてどのように受け止めていらっしゃいますか。
Answer
最初に派閥という概念というか、これを公にして一冊の本にまとめられたのは御社の渡邉氏という人であったんじゃないかなと思っておりますけれども、当時は中選挙区時代でありました。やはり、いろんな面で派閥というのが自民党の中で中心的な役割を果たしてきましたが、時代と共にその役割も変化をしてきたと思っております。例えば、かつて中選挙区制度の下では、派閥が選挙等で大きな存在といいますか、選挙区の中に同じ自民党から何人も立候補する、もしくは無派閥でも当選した暁には、自民党に入るということで派閥主導の選挙というのが実際として行われてきたと思いますが、96年に小選挙区制に移行すると、徐々にではありますが、かなり党主導の選挙というのが定着をしてくる。一方、各グループの方は、むしろ政策グループであったり、きめ細かい人材の育成であったりとか政治家同士の結びつきと、こういった機能に変化をしてきたと、こういった機能を強化してきたと、こんな風に考えております。また、昨年来、党改革を進める中で役員の任期制限はじめ、権力の集中などを防ぐと、こういった措置もとってきたところであります。こういった状況の変化も踏まえて、適切に対応していきたい、こんな風に考えております。
Question
中国新聞です。公明党が広島3区に斉藤国交相を公認した件について伺います。自公の地元組織でまだ調整がついていない状態で、公明党が公認を発表しました。地元広島県連は3区が地盤の石橋林太郎氏を支部長とすることを求めていますが、この発言についての見解を教えてください。また、党本部間では茂木幹事長、森山選対委員長から了解を得たとの説明がありましたが、その事実関係についても伺います。
Answer
広島3区の公明党の候補者について、公明党として公認を決定し、発表するということは事前に聞いておりました。現在は自民党もそうですけれども、公明党も10増10減の対象となる1都14県の選挙区について、それぞれの党の候補者の党内調整、これを進めていると、これが現在の段階だと認識を致しております。
Question
中国新聞です。広島県連は石橋林太郎氏を支部長にするよう求めていますが、この点も踏まえて今後どのように調整を進める考えか教えてください。
Answer
これから先ほど申し上げたよう、現在はそれぞれの党が調整を、候補者調整をしていると、当然、自公間では様々な選挙において自公間の調整もしてまいりましたが、適切なタイミングでそういった自公間の調整、こういったものも必要になってくると考えております。