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記者会見国会統一地方選挙

役員会・役員連絡会後 茂木幹事長記者会見

2023年1月5日(木)12:00~12:20
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】

あけましておめでとうございます。クラブの皆さんには、また今年もよろしくお願い申し上げます。
それでは、今年最初の役員会・役員連絡会の概要を報告したいと思います。なお、全員が皆さん、あけましておめでとうございますとか、本年、一年よろしくお願いいたしますと言っておりましたけれど、その分を割愛させていただきたいと思います。
岸田総裁からは、昨年末には、防衛力の抜本的強化や原子力を含むGX、来年度予算、税制大綱などいくつもの課題について、一定の答えを出すことができた。今年は、昨年取り組んだ課題を本格稼働させる年と考えている。役員の皆さんのこれまでの尽力に感謝するとともに、改めて、今後のご協力をお願いしたい。
年末、年始には、連日の北朝鮮の弾道ミサイル発射や中国でのコロナの感染拡大などに対して警戒態勢を敷いた。特に、中国での感染拡大については、しっかりしたデータが示されていないということで世界に不安が広がっている。我が国は、12月30日に世界に先駆けて中国からの入国者に対する検査を強化し、ゲノム解析を我が国で行うこととした。インバウンドを拡大する大きな流れは変わらないが、中国からの入国は、陽性率も高く、データをよく分析して今後の対応を講じていきたい。
9日からは、G7議長国として、英国、イタリア、フランス、カナダ、米国を訪問し、ウクライナへの結束、東アジアをはじめとする地域情勢、世界経済、地球規模課題など首脳同士で率直な「腹合わせ」をしてきたい。このうち、13日に予定している米国バイデン大統領との会談は、特に大変重要な機会になると考えている。我が国は、年末に、我が国安全保障政策の基軸たる三文書の全面的な改定を行い、それを形あるものとする防衛力の抜本的強化の具体策を示した。これを踏まえ、日本外交・安全保障の基軸である日米同盟の一層の強化を内外にしめすとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現にむけたさらに踏み込んだ緊密な連携を改めて確認したい。
内政では、今年は、特に、二つの大きな課題に正面から挑戦をしていきたい。第一の課題は、日本経済の積年の課題に終止符を打ち、新しい好循環の基盤を起動すること。今年は、インフレ率を上回る賃上げを実現し、経済の体温が上がった新たな均衡状態に日本経済が移れるかどうかの「正念場」という意識で取り組みたい。また、個人のリスキリングを軸とした「構造的賃上げ」の実現、非正規の正規化、女性登用などにも引き続き最大限の注力をして参りたい。GXなど官民連携の下での新たな投資拡大、イノベーションやスタートアップの支援強化なども最重要課題である。
第二の大課題は、異次元の子供政策・少子化対策に踏み出すこと。4月に発足をする、こども家庭庁の下で、6月の骨太方針までに将来的な、こども予算倍増に向けた大枠を提示する。児童手当を中心に経済的支援を強化する、幼児教育・保育サービスを質量両面から強化する、すべての子育て家庭を対象としてサービスを拡充する、働きかた改革とそれを支える制度を充実するなどの基本的方向性に沿って検討していきたい。
世界も我が国も歴史の分岐点を迎えており、今年も次々に難局に直面すると思う。通常国会も重要法案が目白押しとなる。そうした中にあって、先送りが許されない難しい課題に逃げずに一つ一つ答えを出していくことこそが、責任政党の歴史的使命だとの覚悟を持って務めていく。
今年は、4月に統一地方選挙がある。国民に最も近い地方自治体における選挙は、我が国、民主主義にとって非常に重要な選挙である。デジタル田園都市国家構想を進め、地方創生につなげていくためにも、与党としても、しっかりとした成果を出していきたい。
繰り返しになるが、役員の皆様のご協力を心からお願いをしたい。

麻生副総裁からは、昨年はウクライナ侵攻で状況が大きく変わった。この70年間の中で初めてというような事態が起きて、それに合わせて、我々は防衛費のGDP比2%を達成、反撃能力の保有など、いろんな意味で世界の大きな枠組みに対応する日本の対応がどうにか間に合った。
今年はデパートの初売りに1000人以上の人が並ぶという、ここ数年間では初めてのことが起きたので、いろんな意味で変わり目の年になり得るかなと思っている。
一方、台湾海峡やウクライナの問題が継続しているので、我々は緊張感を持って対応していかなければならない。
今年は、統一地方選があり、国民に自由民主党が政権政党に相応しい政党であるという認識を持っていただく年にしていきたい。
私からは、今年日本はG7議長国となり、5月にG7サミットが広島で開催される。総理は年明け早々、その準備も含め、ヨーロッパG7各国の歴訪やワシントンでの日米首脳会談に臨まれる予定だと承知している。ウクライナ情勢等で国際秩序の根幹が揺らぐ今、G7議長国、さらには国連安保理の非常任理事国としてわが国が先頭に立ち、国際社会の結束を主導していくことを期待している。
物価の上昇、加速度的に厳しさを増す安全保障環境、待ったなしの少子化対策と、内外の課題は山積しているが、一つ一つしっかりと結果を出し、国民の負託に応えていきたい。
先月23日に支部長選任会議を開き、10増10減の対象となる1都14県において、新たな選挙区134のうち、全体の半分を超える72について、新たな選挙区支部長の選任を行った。今後、残りの選挙区について、支部長の選任作業をさらに加速し、新たな体制を速やかに整えていきたい。
今年4月には統一地方選が行われる。暮らしに直結する政策が争われる選挙であり、わが党にとっても地方、まさにわが党の基盤となるものでありまして、極めて重要な戦いであると考えている。選挙戦まで、あと100日ということであります。必勝に向け一致結束して臨みたいと考えている。今年一年も役員の皆様のご協力をよろしくお願いしたいと申し上げました。
髙木国対委員長からは、通常国会の召集日が決まれば、内閣の方針を受けて、議運理事会をセットし、国会日程を組み立てていく。参議院ともよく連携し、まずは予算の早期成立に全力を上げるとともに、すべての提出法案を成立させるよう努力をしていきたい。
野上参議院国対委員長からは、いよいよ2023年・令和5年が幕を開けた。参議院においても、議運はじめ、通常国会の準備を進めているところ。今年も厳しい国会になることが想定されるが、衆議院と連携を密にし、臨んで参りたい。
関口参議院会長からは、昨年は参議院選挙をはじめ、大変お世話になった。参議院自民党一丸となって岸田内閣を支え、順調な国会運営や春の統一地方選挙の勝利に向けて、全力で取り組んでまいるので、今年もよろしくお願いしたい。
世耕参議院幹事長からは、通常国会は重要法案が多いこと、また国会の開会中にG7や統一地方選があることなど、非常に日程の設計が難しい国会になることが予想される。政府と衆参緊密に連携が不可欠だと考えている。
また、統一地方選挙の勝利にむけて、参議院自民党の総力を挙げて、取り組んでいくのでよろしくお願いする。
森山選対委員長からは、今年は統一地方選挙の年であり、その他にも、本日告示となる山梨県知事選挙を皮切りに、多くの地方選挙が予定されている。また、4月には衆議院の補欠選挙、千葉5区、和歌山1区、山口4区が予定されている。今年も一年を通じて各級選挙の勝利に向け、わが党の総力を結集して取り組んでまいりたいと思うので、役員各位のご協力をお願い申し上げる。
萩生田政調会長からは、政調としては、当面は、通常国会に提出する法案の審議が主な課題となる。慎重に審査を行う一方、国会の審議日程に支障を与えないよう、また統一地方選があることなど、常に全体の動きを念頭に置きながら取り組んでまいりたい。なお、昨年末の防衛関係費の財源に関する議論を踏まえ、防衛関係費の税以外の財源の具体的な在り方について、引き続き、丁寧に議論し、国民の皆様にも納得していただけるようにしていきたい。ついては、政調会長を委員長とする特命委員会を設け、今月中旬から活動を開始していきたいと考えているので、この場をお借りして、役員各位に情報共有させていただきたい。
遠藤総務会長からは、今年も様々な議論を行いながら、党が一致結束して進んでいけるよう、総務会での意見集約に尽力してまいりたい。次回の総務会は、特に案件がなければ、通常国会召集に合わせて開催する予定であると、こういう発言がありました。
役員会・役員連絡会の概要は以上です。

質疑応答

Question
NHKです。通常国会の召集日についてなのですが、一部で今月23日に召集という報道も出ていますけれども、現在の状況についてお聞かせください。
Answer
現在、調整中だと思いますが、今日中にも内閣の方から日程の提示があるのではないかなとこんなふうに考えております。
Question
朝日新聞です。先ほど冒頭にもありました統一地方選と衆議院の補選についてお伺いします。党としてどのような取り組みをされ、現時点での目標があれば教えてください。
Answer
これから統一地方選まで100日ということになるわけでありまして、少なくとも衆議院の補選、3つの選挙区で予定をされているということでありまして、目標としては全ての選挙区で勝利をするように取り組みをしていきたいと思っております。補選、国政選挙でありますから、党として全力で取り組むということが大前提であります。同時に、先ほど申し上げたように自民党の組織の強さと、これはまさに地方組織の強さであります。そして、そういった地方組織、議員の存在があって全国津々浦々の様々な声を自民党として、しっかりと吸い上げ、それを政策に反映することが出来ると、このように考えております。そういった意味から、統一地方選に勝利をして、地方の基盤を維持、強化していく、このことは極めて重要だと考えておりまして、そういった認識で統一地方選にも臨んでいきたいと思います。
Question
読売新聞です。後藤田議員について伺います。先ほど議長宛に辞職願を提出されたようです。徳島県知事選をめぐっては自民党の三木参議院議員が立候補を表明しているほか、後藤田さんも立候補の意向を固めている模様です。後藤田さんは茂木派にも所属しておりますが、幹事長として今後この知事選にどのように対応していく考えでしょうか。
Answer
後藤田議員とは、今後の政治活動のあり方については、昨年も何回か議論をしてきたところであります。その上で議員個人として、本人として判断をされたということで、そのことについては尊重しなければいけないと思っております。その上で徳島の知事選につきましては、今少なくとも2名、場合によってはそれ以上の候補者が出る可能性もあるわけであります。徳島県連等々とも今後連携をしながら、また相談をしながら、どういったかたちで知事選に臨んでいくか、よく検討したいと思っております。