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記者会見ロシア参院選国会

役員会後 茂木幹事長記者会見

2022年5月9日(月)17:38~17:54
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】

役員会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、本日未明、G7首脳会議が開催され、ロシア産原油の輸入停止など追加制裁を含めて、一致結束した対応を改めて首脳間で確認した。会議には、ウクライナのゼレンスキー大統領も最後まで参加をされた。こういう話でありました。
GW、総理は、インドネシア、ベトナム、タイ、そして欧州のイタリア、英国、バチカンを訪問した。アジア三か国との首脳の間では、ロシア、中国などについて、対面で本音の議論を行う機会となった。力による一方的な現状変更は許されず、主権や領土の一体性が尊重されなければならないことを、それぞれの首脳と共同声明として発表した。
ベトナム、タイは、対面での首脳会談の中で、ウクライナに対する人道支援、それがそれぞれのベトナム、タイの方から表明があった。さらに、二国間協力では、インドネシアやベトナムとの間で、海上保安分野や防衛分野での協力の具体化など、安全保障・防衛協力を深めることもできた。更に「アジアゼロエミッション共同体」の具体化に向けた第一歩も踏み出せたという話でありました。
一方、欧州でありますが、イタリアのドラギ首相、英国のジョンソン首相とは、ASEAN、アフリカなど、G7対中露の構図の中での"swing voters"と、こういう言葉を使っておりましたが、"swing voters"つまり、どちらにつくかと、その時によって変わっていく国ということでありますけど、これをどのようにG7側に引き寄せるか、踏み込んだ議論を行った。二国間協力も進展があり、英国からは、日英円滑化協定交渉の大枠合意や、日本産食品への輸入規制撤廃の表明があったということであります。
更に、シティの金融関係者に対して講演をした。マーケット関係者からも、前向き、積極的な評価をいただいた。人への投資、科学技術への投資、スタートアップへの投資、グリーン・デジタルへの投資などについて、日本が貿易投資立国として戦略的に取り組んでいくことを投資家の視点に重点を置いて発信したという話でありました。
「Invest in Kishida」と言ったのかな。多分そういったんではないかな。これは今日、岸田さんが言ったわけではないですけど。
それから、12日には、フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長との首脳会談、更には、23日にはバイデン大統領との首脳会談、24日には、日米豪印首脳会合、いわゆるQUADの開催など、今後重要な外交日程が目白押しとなっている。来月のG7に向けて、アジア唯一のG7メンバーとして、日本ならではの最大限の貢献を進めていきたいという話がありました。
夏の参院選が始まるまで50日を切ったと。44日だったかな、実際には。党内幹部一致団結して、夏の決戦に挑んでいきたい。こういう話がありました。
麻生副総裁からは、岸田総裁が話された"swing voters"について様々な会議を見ても、自由主義陣営と捉える中でも投票行動で中ロの側に回ったりとか棄権をすると、こういう傾向というのが、これまでのところ数年間、見られてきた。今後、ウクライナ情勢も含めて、それがどうなっていくのかと、こういったこともしっかり見極めていく必要があると、そんなふうな発言がありました。
また、選挙、福岡の情勢について、かなり野党の方が割れているようだと、福岡は3人区でありますけれど、全部で11人の候補が出るという話でありまして、いずれにしても今、そういう状況にあるけれど、自民党としてはしっかりやっていこうと、こういう話がありました。
私からは、岸田総理、冒頭で報告があったように、先月29日から、インドネシア、ベトナム、タイ、そして、イタリア、英国、バチカンを歴訪して、各国首脳、そしてローマ教皇との会談を通じて、国際秩序の立て直しに向けた各国との連携強化にご尽力をいただいた。どうしてもGW、政治ニュースが少なくなる中で、かなり露出度というのは大きかったのではないかなと、こういう話もさせていただきました。
そして、参議院の投開票、7月10日になると思いますが、まさに2カ月と迫ってきたところでありまして、私の方は逆に海外ではなくて、鹿児島、岡山、沖縄、大阪、奈良、滋賀の6府県を回ってきて、現地で選対会議、車座集会、街頭演説等々を行ってきた。この6県の内、5県は一人区ということになります。そして沖縄はわが党として新人、古謝玄太候補を擁立するというかたちでありますけれど、実際に街頭演説4か所、1区、2区、3区、4区全てでやってきましたけれど、新人というか、この間まで官僚をやっていたと思えないような、やっぱりそのなんていうか街頭演説が上手い、率直に言ってと、そして聴衆を見ても、非常に反応が良いというかたちでありまして、沖縄選挙区と、これは難しい選挙区でありますけれど、有望な候補だと、こういう話をさせていただきました。
それから、昨日、今日と、関西方面を回ってきたところでありまして、昨年の衆議院選挙の時は維新の圧倒的な勢いというのが見られたわけでありますが、率直に言って、街頭に立ってみて、そういったものは感じられなかった。ただ、これは自民党としてどう勝つかという選挙なので、他党がどうであれ、しっかり勝てるように、皆で取り組んでやっていきたい。こういうお話をさせていただきました。
外交関係についても、若干重なる発言をしたところであります。
髙木国対委員長からは、本会議の日程について報告がありました。もし、ご質問があればお答えをさせていただきます。
補正予算については、提出時期や、参議院側の法案の審議状況などを見極めながら、速やかな成立を目指していきたいということでありまして、明日、自民と立民の国対委員長会談を開くことになっていて、先方からは、ウクライナや物価高に関する集中審議を求められるのではないかと、こういう話がありました。
岡田参議院国対委員長からは、決算委員会、ずっと審議が続いておりますけれど、今日で終わって、残すは「準総括質疑」と全大臣出席の「締め括り質疑」となる。全大臣ということになりますと、総理も入りますので、日程調整をしっかりやっていきたいという話であります。それから明日は、8常任委員会が開かれる。そして、次回の本会議では、宮本周司議員の新議員での紹介があるということでありました。残る会期が、土日を除くと、27日間となったというかたちでありまして、国会日程ますます厳しくなってくることが予想をされると、衆議院の皆様には、一日も早い法案送付をお願いするとともに、法案、そして補正予算の成立に向けて、衆参で連携を深めていきたいという話がありました。
関口参議院会長からは、明日、宮本周司君が会派再入会となると、会派所属議員数は110名となるという話でありました。参議院選についても頑張っていきたいということであります。
世耕参議院幹事長からは、会期の方も残り一か月余りとなって、これからは大変厳しい日程が続いていくと。日程というのは、非常に重要になってくるので、補正予算を含め、残された全ての法案の成立に向けて全力を尽くしていくので、衆議院側の協力もよろしくお願いしたいという話でありました。
遠藤選対委員長からは、参議院選が近づいてきたので、しっかりやりたいという話と、昨日、新潟県の方に出向いて、県連大会と選対会議に出席をしてきたと、こういう話がありました。
高市政調会長からは、北朝鮮が今月に入って2回、弾道ミサイルを発射したと、また核実験を再開するという分析も今、出されているところであって、国防部会、外交部会で政府側から報告を受けるとともに、今後の対応等について議論する予定であるという話でありました。
今週の政調審議会について、今週から来週にかけて、「骨太の方針」や「新しい資本主義実行計画」に向けた各部会等からの提言等の手続きが出てくるという話と、政審の日程についての話がありました。
福田総務会長からは、総務会については、特別な案件が無い限り、今週は開催しないと、こういう話がありました。
役員会については以上であります。

質疑応答

Question
NHKです。ウクライナ情勢に関連して、ロシアのプーチン大統領が一時間ほど前に戦勝記念日の式典で演説を行いました。ロシアにとって受け入れられない脅威が国境付近にある。また、唯一の正しい決定だったなどと述べまして、ウクライナへの軍事侵略を改めて正当化する内容でした。もし受け止めがあればお願いします。
Answer
強調しておりますように、力による一方的な現状変更の試み、これはウクライナにおいても、東アジアにおいても、世界のどこにおいても断じて受け入れられない。そういう思いで、国際社会が一致団結してロシアに厳しく対応していくことが必要だと思っております。プーチン大統領の発言は、明らかに誤った行為をしていることを正当化する、そのための発言と、このように受け止めております。
Question
中国新聞です。地方の鉄道について、JR西日本は4月、利用客が減っているローカル線の収支を初めて公表し、対象の17路線30区間すべてが赤字で、存続が危ぶまれている実態が浮き彫りになりました。地域交通の在り方は参院選の争点の一つにもなりますが、幹事長の受け止めやローカル線のあるべき将来像についてどのようにお考えですか。
Answer
確か5年くらい前、私が政調会長をやっていた時、北海道のJRの赤字路線をどうするかといった議論をかなりやったと、こういう記憶もありますけれど、鉄道やバスなどの地域の公共交通は、国民生活の維持のためにも重要な課題であると受け止めています。政府・与党として、地域の暮らしであったり、産業に不可欠な交通サービスの確保に向けた支援事業と、これを推進しているところでありまして、令和3年度の補正予算と令和4年度予算におきまして、合わせて492億円を確保して、対策を打っているところです。
その上で、ローカル線の問題については、確かに利用状況というものも考えなければいけない。また利用形態、これが鉄道であったりとか、バスであったりとか、それぞれ各地によって様々でありまして、それぞれの状況を踏まえながら、地域の関係者、これが主体となってどうあるべきなのかと、地域の関係者が連携して検討を進めていくと、こういったことが重要であると考えています。
Question
京都新聞です。昨日、京都の方に伺われたということですが。
Answer
京都は行っていません。行ったのは大阪府、奈良県、滋賀県です。
Question
京都新聞です。関西方面、維新の勢いをさほど今回は感じられなかったということですが、実際、聴衆の反応を含めて、具体的にどのような印象を持たれたか、もう少し教えていただけますか。
Answer
聴衆の反応といいますか、維新の問題点等々について触れさせていただきますと、それに対する反応が高かったというのが一つ。それから、それぞれの選対会議等々、大阪でも奈良でも滋賀でも、詳しい内容は申し上げられませんが、少なくとも昨年10月の勢いはない。これが各府連、県連の意見であったということです。