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2022年2月28日(月) 18:17~18:30
於:党本部平河クラブ会見場

梶山幹事長代行

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【冒頭発言】

本日の役員会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、先週24日、ロシアがウクライナへの侵略を開始した。力による一方的な現状変更の試みであり、ウクライナの主権と領土の一体性を侵害する明白な国際法違反だ。アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為として、断じて許容できず、厳しく非難した。わが国の安全保障の観点からも決して看過できない。
こうした事態を受け、直ちに、プーチン大統領を含めた個人・団体、金融、輸出管理の3分野における欧米と同様の制裁の速やかな実施、在留邦人の安全確保、困難に直面するウクライナの人々に向けての1億ドル規模の人道支援、及びG7をはじめとする国際社会との密接な連携による外交的な取り組み、わが国の経済への悪影響の抑制、こうした4点を進めているところ。
さらに、国際的な銀行間のネットワーク、いわゆるSWIFTから、ロシアの特定金融機関を排除するなどの厳しい措置に加わることにした。他方、今回の事態で、我が国のエネルギー安定供給に大きな支障が生じることのないよう取り組んでいく。IEAや欧米との協調による備蓄放出、産油国への働きかけなど、必要な対策を機動的に講じていく。
原油価格高騰に対しては、当面は、燃油価格の激変緩和事業を大幅に拡充・強化するなど、緊急対策を今週中に取りまとめる。今後、更に原油価格が上昇した場合の対応については、あらゆる選択肢を排除することなく、政府全体でしっかりと検討し、対応していく。
新型コロナの新規感染者数は、全国的に減少傾向にある。しかしながら専門家も重症者数は遅れて増えてくるリスクもあるということを指摘しており、警戒感を持って、引き続き取り組んでいく。ワクチンの3回目接種は、VRSベースで1日110万回程度までペースアップした。6日には、31都道府県において、まん延防止等重点措置の期限を迎える。今週、これを延長するか判断する。
参議院の予算審議が始まり、今週も、国会での厳しい論戦が続く。急速に不透明さを増す国際情勢、原油価格の急騰などによる影響など、これまで以上に、機動的な対応が求められる。力を合わせ、この難局を乗り切りたいとの発言がありました。
麻生副総裁からは、ロシアのウクライナ侵略は、我々に色々な教訓を与えている。ウクライナは徹底抗戦しており、それに対して世界はどう対応していくのかということをよく見た上で、我々は今後とも日本の防衛など、色々なことを平時から考えておかなければならない。党としても国民に対して色々な意味での教訓として、遠い対岸の火事ではないという意識を持って対応していただくようお願いする、との発言がありました。
茂木幹事長からは、ロシアによるウクライナへの軍事侵略を受け、党としても先週、「ウクライナ問題に関する対策本部」を立ち上げ、木曜と金曜、連日、会議を開催したところ。
ロシア軍のキエフをはじめウクライナ各地への侵略により、事態は深刻化している。情勢を注視していきたい。「力による一方的な現状変更の試み」は、ウクライナにおいてもアジアにおいても国際社会全体で、どこでも絶対に認められないという強い立場で、国際社会が一致して対応する必要がある。この観点から、昨日、政府が欧米諸国とも連動してプーチン大統領はじめロシア政府関係者を制裁の対象に加える、そして、ロシアの大手銀行を国際決済システムから締め出す方針を表明したことは、極めて適切な措置であると考えている。
昨年11月より検討を始めてきた党改革のうち、党則改正案については、先週開かれた党改革実行本部の総会で了承され、明日の総務会で了承いただければ、3月13日の定期党大会に諮りたい。
昨日、投開票された石垣市長選挙では、わが党と公明党が推薦する現職の中山よしたか候補が、与野党一騎打ちの激戦を制して、4選を果たすことができた。1月の名護・南城の市長選挙に続く勝利であり、今夏の参議院選挙と沖縄県知事選挙に向けて大きな弾みとなった。皆様のご協力に感謝申し上げる、との発言がありました。
髙木国対委員長からは、明日13時の本会議で「ロシアの非難決議」を諮り、また、「在日米軍駐留経費特別協定」の趣旨説明質疑を行う。3日(木は「雇用保険法」の趣旨説明質疑。本会議の登壇議案は18件で合意した。各委員会は順調に店開きを始めている。参議院の予算審議を見ながら、日切れ法案の年度内成立を確実にできるよう日程を協議していく。また、先の本会議における記名採決の際に、議場の秩序を乱した「れいわ」の3人の議員については、議運委員長から厳重に注意をするということになった、との発言がありました。
岡田参議院国対委員長からは、本日は総理出席の一般質疑を10時から6時間コースで行った。明日1日(火は、予算委員会は一般質疑を10時から2時間行う。冒頭に公聴会の議決を行う。公聴会は8日(火に行う予定。2日(水は集中審議を9時から7時間コースで行う。また2日は、本会議を開会し、ウクライナに関する決議を行う予定。各常任委員会の店開き・大臣所信は、3日(木の昼を中心に行い、所信に対する質疑は、8日(火に公聴会の裏で行う予定。本会議登壇については、所得税法案を4日(金、地方税関係法案を9日(水に行う予定、との発言がありました。
関口参議院会長からは、参議院の予算審議にご協力をいただき、御礼申し上げる。ウクライナ情勢が大変な状況であるが、予算の一刻も早い成立を目指し、全力で取り組んで参りたい、との発言がありました。
世耕参議院幹事長からは、予算審議は順調に進んでいる。今後の日程建ての方も、国対間で順調に交渉が進んでいる。集中審議など、引き続きよろしくお願いする、との発言がありました。
遠藤選対委員長からは、石垣市長選挙は、自公連立政権の協力のもとに、4選を果たすことができた。期日前投票が勝利には大変重要であり、すでに告示から投票が始まっていると認識いただいて、今後の参議院選挙もしっかりご協力いただきたい、との発言がありました。
高市政調会長からは、ロシアによるウクライナ侵略に関し、今回の暴挙が高い代償を伴うことを、国際社会と結束して示すことが必要。昨日、総理が発表した制裁措置は、大きな一歩。あわせてウクライナに対する支援も発表いただき感謝申し上げる。世界中の目が欧州に向く中、昨日、北朝鮮は弾道ミサイルを発射し、「偵察衛星開発のための重要実験」と発表している。政調では、本日、外交部会・外交調査会を開き、明日は安全保障調査会を開催して本件を協議する。今週は、閣法・条約に関する審査の最後のピーク。ついては今週も、火曜日・木曜日の定例日、いずれも政審を開催し、手続きを進める。明日は閣法7件、木曜日は議員立法3件、条約6件など、計12件の審査を予定。了承した法案・条約に関しては、速やかに総務会に諮りたい、との発言がありました。
福田総務会長からは、総務会は、明日1日(火、4日(金に開催予定、との発言がありました。
上川幹事長代理(党改革実行本部座長からは、先週25日の党改革実行本部の総会で了承された党則改正案について報告があり、明日開催の総務会に諮り、了承をいただければ、3月13日の定期党大会に諮る予定、との発言がありました。
役員会の概要は以上です。

質疑応答

Question
NHKです。ウクライナ情勢について伺います。役員会でも総裁や幹事長からも発言があったということですけれども、昨日、総理が発表されたプーチン大統領の資産凍結ですとか、SWIFTからロシアの銀行を締め出す、こういった日本の制裁についてどのように受け止められていますか。
Answer
皆さんからは評価の声がありました。出来る限りのことはやっていくということで、この暴挙に対して国際社会で制裁をすることによって、どのように対応していくかというのを今後も協議をして、しっかりと対応して参りたいと思っています。
Question
時事通信です。昨日、フジテレビの番組で安倍元総理が、いわゆる核兵器の共有、ニュークリアシェアリングについて、日本はNPTに加盟していて、非核三原則もあるということは置いた上で、ただ現実にどういうふうに国を守れるか、議論をすることが必要であるという認識を示されました。こうした認識を示す声が党内にあることについて、どのように受け止められますか。
Answer
安倍元総理が、どのような議論の中で発言をされたのか詳細を承知しておりません。東アジア地域の平和と安定を確保する観点から、あくまでも個人のお考えを示されたものと理解をしております。党としては現状、核兵器の共同運用についての議論は行っていないというの現実であります。
Question
朝日新聞です。冒頭の総理発言のところで確認があるのですが、エネルギーの激変緩和についての対策を今週中に取りまとめるということでしたが、もう少し総理の方からどういう方向でとか、中身でとか検討状況について何か発言はございましたか。
Answer
今日の役員会においては、これ以上の発言はありませんでした。
Question
朝日新聞です。今週中にまとめるということだけでしたか。
Answer
今週中にまとめるということで、激変緩和措置ということですから、今の延長で、例えば、幅を広げるとかそういう事なのかなと私は、推察をしておりますけれども、先ほど報告した通りの発言しかありませんでした。