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記者会見予算新型コロナウイルス国会

役員会後 梶山幹事長代行 記者会見

2021年12月20日(月) 18:35~18:48
於:党本部平河クラブ会見場

梶山幹事長代行

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【冒頭発言】

本日の役員会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、令和3年度補正予算が無事成立し、心から感謝を申し上げる旨のご挨拶がありました。
オミクロン株に対しては、1か月を目途として、G7で最も厳しい水際対策を講じてきましたが、まだオミクロン株については科学的な評価は確立しているとは言い難い状況にある。年末・年始の状況を見極めた上で、それ以降の対応を考えていきたい。
同時に、国内の感染封じ込め対策として、全ての新規感染者について、オミクロン株の検査を実施し、早期探知を徹底していく。
先週金曜に、予防・検査・早期治療の包括強化策を発表いたしました。ワクチン3回目接種の前倒しを医療従事者と高齢者、約3100万人を対象として行うこととしました。経口治療薬は、確保しているメルク社の治療薬と、それに加えてファイザー社の治療薬200万回分を追加で確保しました。しっかりと現場に届けたい。
臨時国会では、国交省の統計問題や、公文書のあり方など、政府の信頼の基礎を揺るがしかねない問題についても多くの議論があった。厳正な事実究明、真摯な対応によって国民の信頼回復に努めていきたい。
そして年内は、生活にお困りの方、年越しに不安を抱えている方への対応、生乳の余剰問題への対応、価格転嫁対策などをしっかり発信していきたい。
10月からスピード感を持って取り組んできた。引き続き、政府与党一丸となって責任を果たしていきたい。
茂木幹事長からは、令和3年度補正予算を成立させることができ、皆様のご尽力に心から感謝を申し上げる。
年内の役員会は本日で最後となる。新年最初の役員会は1月5日水曜日10時30分から開催する予定です。この一年間の党運営に対する役員の皆様のご協力に、心から感謝を申し上げるというお話がありました。
高木国対委員長からは、会期末にあたり、明日は午前に各委員会で閉会中審査の手続きを行い、午後の本会議で国会を閉じる。農水委員会は22日水曜日の午前に閉会中審査を行う。文通費の扱いについては、立民、維新、国民の国対委員長と個別に会い、日割りで合意が出来ないか、お話しをし、10月分は各党会派において返還に相当する手続きを行う、開示と残金返還については早急に合意できるように各党による協議の枠組みを立ち上げる、この2点についての申し合わせを提案しました。残念ながら各党からは、今国会での合意を得ることができなかった。引き続き、合意に向けて協議を続けていきたいと考えている。
岡田参議院国対委員長からは、本日、補正予算をはじめとする関連法案等、全ての採決を行った。タイトな日程の中、ご協力に心から感謝をする。明日は会期最終日となるが、午前は令和2年度決算の概要報告と質疑、午後は会期末処理を行い、今国会の全日程を終える予定。
関口参議院会長からは、先ほど行われた本会議で、補正予算及び関連法案が成立した。協力に心から感謝を申し上げる。来年はいよいよ参議院選挙の年であり、よろしくお願いをしたいという旨のお話がありました。
世耕参議院幹事長からは、明日は令和2年度決算の審議入りを行う。来年はいよいよ参議院選挙が行われる。協力をお願いするというお話がありました。
遠藤選対委員長からは、今日から第26回参議院選挙の2次公認の持ち回り手続きを開始する。候補者擁立に向けて鋭意努力していくというお話がありました。
高市政調会長からは、本日、政審を開催し、各部会長からこれまでの予算に関する議論の経過と、 最重点項目について報告を受けました。内容については、次回の総務会で報告予定。また、22日水曜日の大臣折衝を経て、23日木曜日の政府与党政策懇談会において、政府から来年度予算案が示されることになっているので、23日午後に政審で審査し、了承した場合には総務会に諮りたいという旨のお話がありました。
福田総務会長からは、総務会は明日と23日木曜日に開催予定ということで話がありました。
役員会の概要は以上です。

質疑応答

Question
NHKです。補正予算について伺いますが、先ほど、今年度の補正予算案が成立しましたけれども、代行としての受け止めをお願いします。
Answer
「新しい政権になって、また、コロナ対応も含めて補正予算案を組んだわけでありまして、予算の執行を通じて政策の実現、そして困った方への支援というものにしっかりと対応していきたいと思っています。
Question
読売新聞です。対中非難決議の採択が今国会でも見送られます。党内でも、一部の議員からは不満の声も挙がっていますけれども、代行の受け止めをお願いします。
Answer
「国際社会における普遍的価値である自由、基本的人権の尊重、法の支配が中国においても保障されることが重要であるというのが日本の立場でもあります。日本政府は、こうした立場を含め、これまでも新疆ウイグル自治区などの人権状況について、王毅国務委員兼外交部長に対して、繰り返し深刻な懸念を伝達して、中国政府が透明性のある説明をするよう働きかけてきたと承知しております。また、人権理事会や国連総会第三委員会における新疆ウイグル自治区などの人権状況などに関する共同ステートメントに、アジア唯一の参加国として参加しており、人権問題については、これまでも厳しく取り組んできているところであります。その上で、御指摘の決議案については、幹事長が「今はそのタイミングではない」と、お考えになり、今回の臨時国会での採決を見送るべきであると判断したと承知しております。もちろん、政権与党として、適切な方法とタイミングで、岸田総理の重視する政府の人権外交をしっかりと後押ししていくということで、また機会を見てしっかりとやっていくということになります。
Question
北海道新聞です。補正予算の関連で、予算委員会が終わりましたけれども、首相の答弁について与党内では、柔軟な対応とか丁寧な説明を真摯に行っているという声もありますけれども、野党側からは、答えているようで中身が何も無いじゃないかという批判もありますが、代行の受け止めをお願いします。
Answer
「丁寧に答えていると思っております。一々その野党のコメントに対して、私がコメントする立場には無いということでして、私どもは自民党として、しっかりと丁寧に答えておられると、丁寧な質疑が行われているという感じを持っております。
Question
共同通信です。参院選についてお伺いします。これまで茂木幹事長などが、参院選で安定した議席を取ることが政権の安定にもつながるということを繰り返し強調されておりますが、現状、党としての獲得議席の目標であったり、与党として非改選も含めた勝敗ラインはどのあたりか教えていただけますか。
Answer
「今の時点で勝敗のラインとかいうものは、申し上げるべきではないと思っております。まだ第一次公認ということで、先ほど申し上げましたように第二次公認の公認作業を今進めているところということでして、しっかりとした勝てる候補を公認として選んでいく。これが現在の時点での党の作業ということでありますので、また選挙が近くなれば色々な数字等もそれぞれ、然るべき立場から申し上げると思います。
Question
日経新聞です。今日、細田衆議院議長が衆議院議員選挙区の10増10減について批判的な発言をされたのですが、衆議院議長の立場でこうした発言をすることは異例だと思うのですが、受け止めをお願いします。
Answer
「これは、また別のところで話し合いをされるべきものでありまして、ただ細田議長は、これまで選挙に関しては、かなり党内で対応をしてきた、また知識も豊富にお持ちであるという中でのご発言なのかなと思っております。
Question
共同通信です。文通費のことでお伺いします。先ほど、高木国対委員長がぶら下がりで、今国会での法改正は見送るといった考えを示されたようです。自民党としては日割りの改正について優先させるべきだという考えでしたけれども、与野党でなかなか合意形成に至らなかったということですが、代行としての受け止めをお願いします。
Answer
「先ほど報告したように、高木国対委員長からはギリギリまでやり取りをしたけれども、今回合意するに至らなかったということであります。日割りについては皆さん合意をしていると思いますけれども、それプラス今度は使途の開示の問題、それと残金の返還の問題があるということで、そこはなかなかやっぱり時間的に難しかったのかなと思いがいたします。ただそれぞれ法案も出しておりますし、それぞれの中身については法案が無くても出来る内容、党独自で出来る内容だと思いますので、それぞれにそういったものを実行していただきたい。そして、その上で、実績を持ち寄った上で議論をすれば、またさらに議論が進むのではないかと思っておりますし、私どもも、もう対象者に対して文書を発信しておりますし、日割りの部分の返還、そしてしかるべきところに寄付をするということも申し上げております。そういったかたちで、皆さんそれぞれの主張をまず法案が無くても実行をしている、そしてその中で本当に実行出来たのかどうかも含めて色々な議論をしていけば、よろしいのではないかと思っております。