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2021年12月6日(月) 17:20~17:33
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】(茂木幹事長)

今日の役員会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、本日から臨時国会が始まり。所信表明演説を行った。岸田内閣で初めての本格的な国会論戦となる臨時国会ということで、コロナ対応、補正予算など、国民生活にとって極めて重要な論点が目白押しになっている。しっかり議論していきたいというお話がありました。
また、コロナ対応については、状況が分かるまでの臨時・異例の措置として、全世界を対象に新規の外国人の入国を禁止した。また入国者の待機施設を増やすとともに、国内においても全陽性者にオミクロン株の検査実施といった取組を進めるという話がありました。
また、こうした措置により、限られた医療資源を、まずはオミクロン株の対応に集中させたいというお話でありました。
今後も国民の声を丁寧に聞きながら、感染状況をしっかり踏まえた上で、機動的に国民の命と健康を守るための対策を講じていく。
補正予算についても、国民の皆様に対して、しっかりと丁寧な説明を行っていきたい。自民党においても、そういった丁寧な説明をよろしくお願いしたいと、こういう話がありました。
私からは、今日から始まった臨時国会では、岸田総理総裁を先頭に政府・与党一体となって、経済対策、これを具体化する補正予算の早期成立を図り、国民の期待に応えていきたい。衆議院の自民党代表質問は、8日からということでありますが、自民党は私が代表として行わさせていただきます。
先週末は、山梨県を訪問して地元の様々な方々との意見交換をするとともに、二か所、現地視察を行わさせていただいた。今度の週末には青森、そして岩手の訪問を予定していると。これから選対委員長、参議院側ともよく連携をしながら、参議院選に向けた準備も進めていきたいというお話をさせていただきました。
髙木国対委員長からは、本日から12月21日まで16日間の国会運営、ご協力をお願いしたいと。先週、立民や維新と国対委員長会談を行って、「会期」と「歳費」と「特別委員会」をセットで協議して、会期と歳費の2割削減については折り合ったが、文書交通費と特別委員会の改廃については合意に至っていないという話がありました。また、8日に岩屋毅議員の永年勤続表彰、9日には故・竹下亘先生の追悼演説が行われるという話でありました。来週から審査予定の補正予算と関連法案について、速やかに参議院に送付できるよう全力をあげるという話でした。
岡田参議院国対委員長からは、本日から臨時国会が始まった。各党の代表質問、参議院は、9日、10日に行われる。その後の予算委員会などの日程については、衆議院の動向を見ながら協議を進めていきたいと。また、立民の長浜議員の永年勤続表彰が参議院においては行われる予定だと、こういうお話がありました。
関口参議院会長からは、臨時国会の召集にあたり協力に感謝をすると。まずは補正予算と関連法案の早期成立に向けて、衆議院と連携して全力で取り組んでいくという話がありました。
世耕参議院幹事長からは、9日、10日に行われる代表質問では、自民党は有村参議院副会長と野上幹事長代行が質問に立つ。会期も短くタイトな日程となるので協力をお願いしたいと。まずは、補正予算と関連法案の早期成立に全力を尽くすと、さらに、決算の参議院として、今国会での令和2年度決算の審議入りを目指したいという話がありました。
遠藤選対委員長からは、参院選比例代表の2次公認に向けて、本日から立候補希望者とその支援団体のヒアリングを選対委員会で開始した。執行部とよく相談しながら選挙区とあわせて候補者擁立を進めるので、役員各位の協力をお願いしたいという話がありました。
高市政調会長からは、政調では、明日は政調全体会議を開いて、来年度「予算編成大綱」に関する平場の議論を行う。一方、「税制改正大綱」についても、先月末から連日会議を重ねて、いよいよ大詰めを迎えている。作業が順調に進めば、9日木曜日に政審を開催し、政調としての審査を進めたい。政審で了承した場合には、総務会に諮って、できれば今週中には党内と与党の手続きを完了させたいという話がありました。
福田総務会長からは、それを受けて総務会の方は12月10日金曜日、参議院の方の日程がありますので、朝8時半から開催をすると、こういうお話がありました。
役員会の概要については以上でありますが、先ほど国会の中で、立憲民主党の泉健太代表をはじめ新しい役員の方々からご挨拶を受けたところであります。私の方からは、「国会の場で活発で前向きな議論をよろしく」とこのようにお話をしたところであります。
役員会の概要等々につきましては以上です。

質疑応答

Question
NHKです。今日の岸田総理の所信表明演説について、実際に聞かれた感想と受け止めをお願いします。
Answer
議場にいて本当に力強い所信表明だったと、こういうふうに感じました。先日の総選挙で国民から寄せられた大きな期待にしっかり応えていくと、こういう意気込み、決意、これが伝わってくる内容だったと考えます。また総理が引用された、中国の古典「中庸」の中にある、「遠きに行くには、必ず邇きよりす」からも、日本が直面する様々な課題に優先順位をつけて取り組んでいくという姿勢も明確に表れていたと思っておりまして、まずは補正予算の一日も早い成立、執行ということでありますし、そして総理が強調されていた新しい資本主義、これを具体化していく、こういったことが大切だということが、強調されていたことは印象に残っています。
Question
NHKです。コロナ対策の部分で3回目のワクチン接種を出来るだけ前倒しするという方針が示されていましたけれども、国民の関心も非常に高いと思いますが、幹事長はどのように評価されますか。
Answer
前倒しすべきだと、そのように考えております。決して8ヶ月を待つ必要ないと、ワクチンの余裕があれば、そしてまた自治体の準備が整っていれば、それは前倒しで接種を行うことが、安心安全の確保に繋がると、こういうふうに確信してます。
Question
西日本新聞です。全国の郵便局長が、日本郵便の経費で購入されたカレンダーを、自民党参院議員の後援会員などに配布していた問題で、日本郵便は先月、配布を指示した局長 90人を懲戒処分にしたと発表しました。受け止めをお聞かせください。
Answer
今お話にありましたように、局長ら90名を処分した上で、全国郵便局長会に対して会社の業務と局長会活動の区別を明確にするよう申し入れたと、こういうふうに承知をいたしております。この申し入れを踏まえて、郵便局長会が適切に対応されると、このように考えております。
Question
西日本新聞です。この問題をめぐっては、当時、局長会の副会長として中心的な役割を果たしたとされる長谷川英晴氏は、来年夏の参院選の組織内候補で、自民党から公認を決定されています。決定を見直す考えはありますか。
Answer
全国郵便局長会が、今回の事態について「二度と同様の事態を発生させない」とこういうコメントを発表していると思います。党の公認決定つきましては、党の内規に従って適正に組織決定いたしております。
Question
中国新聞です。公選法違反で当選無効となった国会議員の歳費返還を可能とする、歳費法改正法案に関して伺います。連立政権を組む公明党は、今回の臨時国会で、法案提出に意欲を見せております。自民党としては臨時国会への法案の提出をどのようにやるのか、お考えをお願いします。
Answer
基本的な考え方として、例えば選挙制度であったりとか、政治資金であったりとか、公的な、助成であったりとか、こういった問題については、やはり各党会派で合意をして物事を進めるべきだと、このように考えております。合意したものは、速やかに実行すべきだと考えておりまして、例えば、逮捕されて、勾留されていて国会に出てこられない実際にと、そういった方が歳費をそのまま貰うということについては、率直に言って違和感があると、こんなふうに考えているところでありまして、じゃあ、それをどう法律的に手当てをするかと、このことについては、各党会派で、よく話し合ってというか速やかに話し合っていただければと思いますけれど、タイミングがいつになるかということは、まさに国会での議論だと、このように考えております。
Question
中国新聞です。そうしますと、今国会での提出云々というのは、話し合い次第ということでしょうか。
Answer
各党会派の議論、おそらく議運であったり、こういった場で行われると。また委員会等で行うということでありまして、それをそのまま議論にお任せをするということだと思っておりますけど、私として早くやる分に何か異論があるわけでは全くありません。