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2021年4月19日(月) 18:24~18:42
於:党本部平河クラブ会見場

二階幹事長

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【冒頭発言】(山口筆頭副幹事長)

本日の役員会の概要を報告いたします。
菅総裁からは、先般、米国を訪問した。各国の首脳に先駆けて、バイデン大統領にとって初めての対面での会談を行うことで、日米同盟の結束を国際社会に力強く示すことができたと思っている。
会談では、中国や北朝鮮をめぐる諸課題についても意見交換を行った。拉致問題については、バイデン大統領から、力強い支持を頂いた。厳しい安全保障環境を踏まえた同盟の抑止力・対処力の強化の必要性でも一致した。
首脳会談の成果として日米首脳共同声明を発出し、グローバルな課題への対応における多国間の取り組みを主導していく決意を打ち出した。
ファイザー社CEOとの電話会談で、ワクチンの追加供給を要請し、9月までに対象者全員分を確保できるメドが立った。
こうした訪米の成果について、国会で、報告・質疑が予定されている。丁寧に説明し、理解をいただけるようにしたい。
気候変動対策については、今週22日に予定される気候サミットを一つの節目として、わが国の2030年の削減目標について判断したいと考えており、その方向で検討する。
明日より、まん延防止等重点措置の対象に、埼玉・千葉・神奈川・愛知を追加する。大阪・東京の状況を含めて、引き続き強い警戒感を持って各都道府県と連携しながら、まん延防止のための措置を徹底するとともに、病床の確保に全力を挙げていく。
森山国対委員長からは、次回の本会議は明日13時から。上がり案件(少年法、海上運送法、障害者差別解消法、令和元年度予備費、国会議員歳費法)の採決と総理の訪米報告・質疑を行う。所要2時間15分の見込み。次々回の本会議は、22日木曜に特定商取引法の趣旨説明質疑を行う日程で立てるよう、野党に提案している。今国会も会期末まで2か月を切った。参議院とよく連携し、残された法案の成立に全力を尽くす。
末松参院国対委員長からは、明日は7常任委員会が開かれる。憲法審査会の幹事懇が21日水曜に行われる。21日水曜の本会議では、午前に総理の帰朝報告・質疑、午後はアールセップの趣旨説明質疑と議了案件の採決が行われる。23日金曜の本会議では、総理出席のもと少年法の趣旨説明質疑が行われる。
関口参院会長からは、長野補選と広島再選挙は、残り1週間を切り、大変厳しい戦いとなっているが、参議院自民党の総力を挙げて全力で応援してまいるので、よろしくお願いする。
林選対委員長筆頭代理からは、今週末に、参議院長野補選・広島再選挙、名古屋市長選、うるま市長選の4つの選挙が投票日を迎える。いずれも極めて厳しい激戦区であるが、各選挙の勝利に向けて、最大限の支援をお願いする。
下村政調会長からは、総理の訪米により、日米関係が一層強固なものになった。ワクチンの確保についても大変大きな成果を挙げていただいた。できるだけ多くの国民の皆様が前倒しして接種を受けられる体制が作れるように、党としてもサポートしてまいりたい。あわせて、台湾、競争力、カーボンニュートラルなど様々な課題がある。気候サミットも3日後に控えているが、政調としても政府と連携しながら、しっかりこれらの課題に取り組んでまいりたい。今週の政審は22日木曜に開催する。
佐藤総務会長からは、明日は総務会を開催しない。

【冒頭発言】(二階幹事長)

菅総理とバイデン大統領との首脳会談が、成功裡に終了されたことは自民党としても高く評価し、今後も総理の積極的な外交を自民党としては大いに支持をしてまいりたいと思います。
参議院長野補欠選挙・広島再選挙は、今週末に投票日を迎える。両選挙とも大変な激戦であり、それぞれの必勝に向け、一人でも多くの方にお声掛けをお願いいただくと同時に、党のあらゆる友好団体、組織を挙げて積極的に勝利に向けて、最後の努力をしてまいりたいと思っております。 明日から、埼玉・千葉・神奈川・愛知においても「まん延防止等重点措置」が適用されます。引き続き、お互いに高い緊張感を持って、感染拡大防止に最大限の配慮と協力をお願いしたいと思います。

質疑応答

Question
朝日新聞です。参院の広島再選挙と、長野補選について伺います。報道各社の情勢調査では、苦戦が伝えられております。投開票まであと一週間を切ったわけですが、これまでの選挙戦についてどのようにご覧になっていますでしょうか。
Answer
こういう状況の中ではありますが、それぞれの地域で可能な限りの態勢を組んでしっかり戦っていただいていると評価をしています。
Question
朝日新聞です。北海道の補選と併せてこの3選挙は、菅政権が発足して初めての国政選挙となるわけですが、これまで半年間の政権運営についての評価もこの選挙で下されることになると思うのですが、この選挙の結果が今後の政権運営に与える影響についてどのようにお考えでしょうか。
Answer
影響がないとは言えませんが、選挙はそれぞれの地域の状況あるいは、それぞれの地域の国会議員をはじめ、各党の関係者の皆さんや、また支持者の皆さんのご努力の結果が選挙に表れてくるわけでありますから、大いに頑張っていただくことを各位に期待をするものであります。
Question
読売新聞です。広島の再選挙について読売新聞の情勢調査では、西田候補が自民党支持層の6割弱しか固めきれていないようですが、自民党支持層をどう固めていくかが勝利の鍵になると思いますが、残り一週間を党本部としてどう戦っていかれますでしょうか。
Answer
選挙は最後まで、プロ野球でもそうですけれどもヘッドスライディングのつもりで、やっぱり最後の最後まで戦っていかなきゃならないことですから、大いに関係者の皆さんの奮起を期待しているところであります。
Question
中国新聞です。広島再選挙についてですが、国政3選挙の中でも特に接戦というふうに報じられていますし、党本部としても下村政調会長を広島に入れたり、かなりテコ入れをはかっていらっしゃると思いますけれども、最終盤に向けてあらためてどういう態勢で支援をしていくかということと、幹事長や総裁が地元に入られる考えがあるかどうかの2点をお聞かせください。
Answer
地元の選挙責任者たちとの意見を聞いた上で対応したいと思います。
Question
中国新聞です。幹事長であったり総裁であったりの広島入りというのは、今のところ未定ということですか。
Answer
地元の受け止め如何によって対応していきたいと思います。
Question
毎日新聞です。日米首脳会談についてお伺いします。今回の共同声明では、台湾について約半世紀ぶりに盛り込まれたことから、中国は反発しています。今回の台湾の明記についてどのようにお考えでしょうか。
Answer
中国が反発するというのは、予想されることでありますが、時々時々我が国の考え方をそういう場で申し上げておくことが大事だと思います。両国はお互いに平和、安定、こういう事を希求しているわけですから、日本は米中両国の間で率直に伝えるべきことは伝えて、役割を果たしていくということが大事ですから。あらゆる反応があっても、ひるまずに日本の考え方を積極的に開陳していくべきだと思っております。
Question
産経新聞です。憲法改正について伺います。フジテレビと産経新聞の世論調査で憲法改正に賛成という声が52.6%、反対が34.9%と期待の方が高いようなのですが、受け止めをお願いします。
Answer
憲法改正について国民の皆さんの理解がだんだん進んでいること、これは理解できるところでありますが、良く見極めて慎重の上にも慎重に対応していきたいと思っております。
Question
産経新聞です。同様の調査で、国民投票法改正案に関して、今国会で採決すべきという声が53.3%、そうは思わないが34.8%でした。昨年12月に、立憲民主党の福山幹事長と今国会で何らかの結論を得ると同意されていますが、結論というのは衆参両院で採決するということなのでしょうか。そのことも含めて、国民投票法改正案の扱いについてどのようにお考えでしょうか。
Answer
当然今仰ったようなことで、採決して国会の意思を内外に示すべきだというふうに、私は考えています。
Question
時事通信です。総理が訪米され、ファイザーのCEOと会談され、ワクチンの9月までの全員分確保で実質合意されたということですけれども、その評価についてお願いします。
Answer
大変時宜に適した、適切な行動であったと思っており、総理のご発言ご対応に、党はこれに感謝をし、これを支持したいと思っております。
Question
時事通信です。今回の実績が菅政権の追い風になり、来る衆院選にも良い影響を与えるのではないかという見方も出ているのですが、いかがでしょうか。
Answer
それはそういう考え方もあるかもしれませんが、党は日常の政治活動を通じて国民の皆さんの理解を得るようにしっかり地道に対応していくわけであって、追い風を期待しているわけではありません。
Question
テレビ朝日です。ワクチン接種についてお伺いします。今、高齢者向けのワクチン接種が進んでいますけれども、再びコロナの感染拡大する地域が出てきているような状態で、特に東京ですとか、大阪ですとかまん延防止措置をとっている地域に対して優先的にワクチン接種を行うなど、今後検討する必要があるかどうか、どうお考えでしょうか。
Answer
それは、今後まん延する可能性の強いところから対応していくのは、常識的な判断だと思いますが、それは医療関係者のご判断に委ねることが大事だと思います。
Question
信濃毎日新聞です。参院長野補選の関係ですが、終盤に差し掛かりますが、幹事長と総裁が長野に入られるご予定はありますか。
Answer
地元の情勢を見て、要請があれば対応したいと思います。
Question
毎日新聞です。五輪について伺います。先週、テレビ番組で東京オリンピック、パラリンピックについてコロナ感染状況に関連して、「これ以上とても無理だということだったらこれはもうスパッと止めないといけない」というふうに仰いました。オリンピックの中止について、もう視野に入れなければいけない場合というのは、感染状況が具体的にどのような場合になったときに視野に入れるべきだとお考えですか。
Answer
それは、もうとてもこれでは無理だと誰もがそうご判断されるような状況になったときのことを言っているわけです。止めることに重点を置いて言っているわけではないのです。そういう時が来れば、スパッと止めると。それはもう当然のことです。
Question
フジテレビです。オリンピックの開催に向けた意気込みをお聞かせいただけますか。
Answer
オリンピックは国民が待望し、選手の皆さんは多年に渡って準備をしてこられたわけですから、大成功に終わることを心から期待をしております。そのために党は、出来るだけの対応を積極的に講じて参りたいと思います。