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政府与党協議会後 萩生田幹事長代行記者会見

萩生田幹事長代行

【冒頭発言】

先ほどの政府与党協議会の概要報告を行います。
まず冒頭、菅官房長官より、会期末を迎えるが、政府として残り会期を、緊張感を持って取り組む。金融庁ワーキンググループの報告書は、ワーキンググループの報告書であり、議論の過程の段階なので、政府として正式な報告書として受け取らないが、今後とも丁寧な説明をしていきたいと発言がございました。
二階幹事長からは、わが党は本日15時から、全国幹事長会議を開催する。参議院選挙の必勝に向け、全国の県連幹事長とともに公約や組織体制、広報活動などの確認を行う。公明党の皆さんとも一致協力し、全国で徹底した戦いを展開していきたい。参院選の投票率は前回54.7%、前々回52.61%だ。特に20代30代の投票率が低いので、関心を持っていただくよう青年局を中心に取り組まなければならないと発言がございました。
森山国対委員長からは、「参議院歳費法」については、本日17時からの議運委員会で野党4会派が各10分の質疑を行い、採決する。次回の本会議は、本日の議運理事会で協議するが、明日13時から、故相沢英之君に対する弔詞贈呈報告と「参議院歳費法」を処理する予定。所要時間は討論がなければ5分程度の見込み。また、19日15時から今国会初めての党首討論を開催する。今国会も会期末まで1週間余りとなった。政府与党間でよく連携を取りながら、どのような事態にも対応できるよう万全を期していきたいと発言がございました。
関口参議院国対委員長からは、明日、財金委員会で麻生大臣出席のもと審議を行う。歳費法の衆院での審議につき、感謝申し上げる。
橋本参議院会長からは、限られた日程であるが、緊張感を持っていきたい。説明責任を求められている案件についてはしっかりと進めたい。20代30代は、比較的与党への支持が高い年代であり、二階幹事長の指摘は大変重要だ。対策を練っていきたいと発言がございました。
最後に皆様から発言をもう一度求めたところ菅長官からは、2000万円の件は、冷静に丁寧に説明し不安をあおることの無いよう進めたい。また会期末の対応についても注意していきたいと発言があり、終了したところです。

以上です。

質疑応答

Question
日本テレビです。先程も出ていた2000万円の問題の件について、野党側は報告書を受け取らなかった麻生金融担当大臣に不信任決議案を提出する方針とのことですが、お考えをお聞かせください。
Answer
それは野党の権能の中でやられることなので、良いとか悪いとかいう問題ではないと思います。もし提出されれば、われわれとしてはきちんと説明をしながら粛々と否決をして行きたいと思っています。
Question
時事通信です。関連しまして、野党側は内閣不信任案ではなく、参議院の方での問責決議案の提出を検討する方向になっているようです。理由として、枝野代表は参議院選挙なので参議院の問責の方が筋が通っているのではないかという趣旨のことを述べておられます。このような理由での問責決議案の提出について、いかがお考えですか。
Answer
これも野党の皆さんの権能の中でやられることですから、提出を否定するつもりはありませんけれども、通常ですと内閣不信任案が出されるのが常でありますから、今回だけ問責というのはどうしてなのかなと思いますし、もしそういう合理的に、参議院選挙の前は参議院で問責を出すんだということを野党が慣例にされるのでしたら、それはそれでまた皆さんでよく話し合って決めてもらいたいなと思います。
Question
北海道新聞です。2000万円の問題について、政府与党協議会でも冷静に丁寧な対応を求められたということですが、どのような点に誤解が広がっていると問題意識を持っておられますか。
Answer
私の意見ですか。元々金融庁が取り纏めた、要するに老後の資産運用の在り方等を促すための報告書なんだと思います。また、検討会に加わった皆さんも証券会社や信託銀行等、言うならば運用のプロの皆さんが何回かにわたって専門的な知見でお話をされたと承知しておりますので。本来の報告書の目的とですね、本来所管外の金融庁は年金の所管をしているわけではありませんので、所管外の所で年金という数値目標を定めて報告書を取り纏めたことに、結果として誤解があったんじゃないかと思います。特に、いろんな年金、国民年金もあれば厚生年金もあり、またご夫婦が共働きの方もいらっしゃれば、サラリーマン家庭で専業主婦の方もいて、そういうありとあらゆる人たちの年金支給額を平均値で出して、そして2000万円が足らなくなるというのは、いささかちょっと乱暴な例示だと思います。例えば色んなケースで、ケースAとかケースBとかケースCとか、今私が申し上げたような年金の違いや働き方の違いで、こういったことがあるのでこういうお金が足りなくなる可能性がありますよ、もちろん年金だけで全て生活するというのは非常に難しいと思いますし、あの報告書を見る限り、65歳から90歳まで同じ支出をずっとするというのも、ちょっとこれ違和感を感じますので。多分目的は、タンス預金等を運用に回して、皆さんも知恵を出して老後の資金確保に務めて欲しいということが多分最終的な目的の報告書だったと思うんですけれど、そこに年金では足りなくなる、2000万円というワードがですね、一人歩きしてしまって、またそれをある意味では少し不安を煽る人たちも中にはいたんじゃないかと思うので、ちょっと残念な内容だったんじゃないかなと思います。
Question
北海道新聞です。金額はともかく、報告書の中で指摘されている公的年金だけでは老後の生活が成り立たない人が一定程度いるということは事実だと思います。そういった人達に対して、不安を払拭していく上でどのような説明が必要だとお考えでしょうか。
Answer
今回の問題を機にですね、短期・小口投資の説明会等に、お年寄りの方たちが今大変多く出席をしている実態があるんだそうです。ある意味では問題提起が、金融庁の望んだ問題提起が出来たんじゃないかなと思いますので。もちろん公的年金だけで全てを賄うというのは、ある意味で現実に照らした時には非常に難しい部分もあるんだと思います。住んでいる居住地ですとか、あるいは生活環境によってそれぞれ皆さん違いますから一概には言えませんけれども。しかし、そういうあらかじめ現役時代からそういう老後の蓄えをしておくとか、その蓄えを更に運用に回すとか、国民の皆さんが一人一人ケースバイケースで考えていただくきっかけにはなったのではと思いますので。不安を周知するという意味で言えば、いろんなパターンをきちんと国の方は説明をしながら、こういう方法もあるんじゃないかという指針を今後丁寧に提案して行ったらいかがかなと、個人的には思います。
Question
共同通信です。先週木曜日の各派閥の例会では、国対報告で、この2000万円の問題に関してQ&Aを作るというお話が報告されています。現状としてどのようなものを把握されておりますでしょうか。
Answer
その話は私ちょっと分かりませんけれども、どこでQ&Aを作るのか。
Question
共同通信の荒井です。各派閥の例会で、国対からそういう発言があったということですが。
Answer
ちょっと分かりません。
Question
共同通信です。19日に党首討論がありまして、今国会初めてとなります。様々な話題が出て来ると思いますが、どういった点に期待したいでしょうか。
Answer
久しぶりの党首討論ですから、喫緊の課題、野党が問題意識を持っている点を是非ご指摘をいただきたいと思いますし、また外交など、これまでの一定の取り組みの成果というものも政府側としては示したいと思いますので、そういう実りある党首討論にしていただきたいなと思っております。