
長谷川 淳二 広報戦略局長
伝える史実 考える未来。
太平洋戦争末期、我が国の航空技術を結集して開発され、本土防空を担った戦闘機・紫電改。松山基地で編成された第三四三海軍航空隊(三四三空)は、源田実司令の下、まさに刀折れ矢尽きるまで奮戦しました▼昭和20年7月24日、約200機の米軍を迎え撃つため三四三空の紫電改約20機が発進、その戦闘での未帰還機6機のうちの1機の機体が昭和53年、愛媛県愛南町の久良湾の海中で発見されました。日本で唯一の紫電改の機体は、同町の紫電改展示館で展示されています▼展示館は今、「引き揚げられた紫電改、伝える史実、考える未来」をコンセプトに新たな施設を建設中です▼三四三空を指揮した源田実大佐は戦後、第3代航空幕僚長に就任し、ブルーインパルス創設に尽力されました。そんなご縁から、令和9年の展示館リニューアルオープンの機会に、ブルーインパルスの展示飛行を防衛省に要望しています。紫電改を通じて戦争の記憶を共有し、恒久平和を考えるきっかけになればと願っています。