近年、都市部の公園や、街路樹の根元等で、毒キノコの発生が確認されています。近年の厳しい猛暑とそれに続く長雨という気象条件が、発生を助長しているとみられます。農林水産省や厚生労働省等の関係省庁は、例年秋口にかけて相次ぐ野生キノコによる食中毒に対し、注意を呼び掛けています。
今年のように記録的な猛暑が続いた後に強い雨が降り、土壌の湿度が保たれると、地中の菌糸が一気に活性化します。これにより、普段私たちが散歩やレジャーで利用するごく身近な公園でも、毒キノコが発生しやすい環境が整ってしまいます。代表例であるオオシロカラカサタケは、もともとは温暖な地域に自生するキノコですが、近年の温暖化や都市部の環境変化に伴い、関東周辺の市街地でも日常的に見かけるようになりました。
特に懸念されるのが、小さな子供やイヌ等のペットによる誤飲や誤食事故です。身近な場所に生えているキノコは子どもの興味を引きやすく、好奇心で触ったり口に入れたりする危険があります。また、イヌの散歩中に飼い主が気付かないうちに食べてしまうケースも報告されています。
キノコの識別には非常に高度な知識が必要です。最近はスマートフォン等の画像検索アプリを使って判定しようとする人が増えていますが、AIや写真判定だけに頼るのは極めて危険です。キノコは成長段階や個体差によって色や形が大きく変化するため、専門家であっても外見だけで判断するのが難しい場合が少なくありません。
食用と確実に判断できないキノコは、絶対に「採らない・食べない・売らない・人にあげない」という原則を徹底することが重要です。身近な公園で見かけた場合も安易に手を触れず、子どもやペット等が近づかないよう十分な警戒が必要です。

農林水産省ホームページはこちら

ご購読のお申し込みはこちら。