中東情勢に伴う原油や石油関連製品の需給構造の強靱化が急務となる中、高市内閣ではエネルギー需給構造の強靱化総合パッケージ(パワーGX)を取りまとめました。国家の生命線であるエネルギーの安定供給は、高市内閣が目指す「強い経済」を実現する重要な基盤となります。政府与党は「パワーGX」で新たなエネルギー政策を描き出します。
強い経済を実現する重要な基盤
中東情勢の不安定化によって原油だけでなく、石油関連製品を含めて供給の偏りや目詰まりが生じ、国民生活に大きな不安が広がりました。エネルギーや石油関連製品は自由に取引される商品から、外交手段として戦略的に利用される物資に変化し、これまで企業活動や政策の「当然の前提」とされていたものが大きく揺らぐ時代になっています。わが国は2度にわたる石油危機を乗り越え、石油の国家備蓄等、世界でも類を見ない安定的な供給体制を構築してきましたが、これまで積み上げてきた対策では対応しきれない事態が起こる時代に入りました。
この時代の転換点を乗り越えるため、「パワーGX」では、2つの強靱化を打ち出しました。まずは、化石燃料を利用していく上での当面避けられないリスクへの対応に早急に着手し、海外からの化石燃料の調達安定性の抜本的な向上を図ります。同時にGX(グリーントランスフォーメーション)を加速・強化します。投資拡大を通じて原子力や、次世代の再生可能エネルギーであるペロブスカイト太陽電池、次世代型地熱、洋上風力といった再生可能エネルギーのさらなる利用拡大を進め、国内のエネルギー需給構造を強化します。
サプライチェーン(供給網)が国際化する中、2つの課題はわが国だけで克服できるものではありません。「パワーGX」ではアジアや中東をはじめ関係各国との連携を強化し、世界全体の強靱化を進めます。