令和8年4月に道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令が施行、オートマチック(AT)車限定の免許枠がトラックやバスといった大型車等にも順次拡大されます。マニュアル(MT)車に比べて運転がしやすく、「物流の2024年問題」でクローズアップされた職業ドライバーの人手不足の解消等にも期待されます。
道交法施行規則改正
現行の自動車の主な免許区分は「普通」(3.5トン未満)、「準中型」(3.5~7.5トン未満)、「中型」(7.5~11トン未満)、「大型」(11トン以上)があり、タクシーやバスの運転には、それぞれの区分に応じた2種免許の取得が必要です。
平成3年に導入されたAT限定免許は「普通」と「普通2種」がありますが、今回の改正により、「AT大型」「AT中型」「AT準中型」のほか、「AT大型2種」、「AT中型2種」の計5種類が追加されることになりました。
AT車を巡っては、令和6年の第1種普通免許の受験者の約7割がAT限定免許を希望しているほか(警視庁「運転免許統計」)、運輸業におけるAT大型車の普及率は47パーセントに上っています(日本自動車工業会「2024年度普通トラック市場動向調査」)。
施行日は「AT準中型」、「AT中型」、「AT中型2種」が4月1日、「AT大型」は令和9年4月1日、「AT大型2種」は同10月1日の予定です。
