声援を受けて走った草競馬

北海道の牧場で生まれ育ち、草競馬にも出場した幼少期の橋本聖子参院議員(右2人目)

橋本 聖子 参院議員
北海道の牧場で生まれ育った私は、物心ついた頃には、風と同じ速さで駆け回っていました。父は馬の扱いに厳しく、鞍(くら)もつけていない馬に乗せられて、姿勢や手綱さばきを徹底的に教え込まれました。少し油断すると、いきなり鞭(むち)が飛んできて、振り落とされたことも何度かあります。
しかし、馬の体温や息遣いに触れると、不思議と心が落ち着き、馬は私の大切な友達のような存在になりました。地域の草競馬にも挑戦し、人馬一体のジョッキー乗りでゴールを目指したものでした。観客の声援を受けながら走ったあの瞬間は、今でも鮮明です。父から受けた厳しくも温かい教えは、その後の私の人生を支える原点になりました。