
クマ被害の状況などを聞いたクマ被害緊急対策PT
党鳥獣被害対策特別委員会(委員長・笹川博義衆院議員)は11月5日、クマ被害緊急対策プロジェクトチームの会合を開き、被害の状況や今後の対策について現場からのヒアリングを行いました。ヒアリングには秋田県鹿角市の宮野和秀鹿角森林組合長、岩手県北上市の八重樫浩文市長、大日本猟友会の佐々木洋平会長が出席しました。
宮野組合長は自身も今年ツキノワグマに襲撃され軽傷を負いながら撃退した経験があり、「鹿角市は平成28年に4人の犠牲者が出た。私たちは使命感でクマと対峙している」と現場の状況を報告しました。八重樫市長はクマ対策に向けた予算の抜本的な充実を要望。「電気柵は農地への設置は補助があるが、観光地での設置には補助がない状況」として、相次ぐクマ出没で観光地が影響を受けていることから、風評対策も含めた対応を求めました。佐々木会長は今年9月から制度が始まった緊急銃猟について自治体での周知が進んでいないこと等を指摘。今後のクマ対策として適切な個体数管理に加えて、イヌがクマを追い払う「ベアドッグ」の活用も訴えました。