自由民主8面コラム「思わず食べたい私の推しメシ」
出川 桃子参議院議員
松江の思い出の味 心も体も温めてくれる「蒸しずし」

重箱に入った特上蒸しずし

テイクアウト用の容器に入った蒸しずし

出川 桃子参院議員
東京出身の私が島根に嫁ぎ、初めて驚いた郷土料理が「蒸しずし」でした。関東ではちらし寿司を"蒸す"ことがなく、せいろでほかほかに蒸し上げる関東にはない食文化に感激しました。1月の誕生日に夫の家族が蒸しずしで祝ってくれたのが、初めての出会いでした。冬の寒い季節には心も体も温めてくれます。
松江の人々はそれぞれひいきのお店があり、お寿司屋さんごとに味わいも異なります。職場でも年末の仕事納めに蒸しずしを囲むところがあり、まさに地元に親しまれ愛されてきた味。私のお勧めは、夫の同級生が営む「千鳥寿し」や、松江市役所近くの「浪花寿司」。せいろを作る職人も減りつつありますが、守り継ぎたい松江のやさしい味わいです。ぜひ全国の皆さまにも、食べ比べを楽しんでいただきたいと思います。