
10月から見直された外免切替制度の概要
外国で取得した運転免許を日本の免許に切り替える外国運転免許証切替(外免切替)制度の手続き内容を厳格化する改正道路交通法施行規則が、10月1日からスタートしました。
同制度をめぐっては「ホテル等の一時滞在場所を居住地として手続きが可能」「知識確認のための問題が簡単すぎる」といった指摘があり、実際に同制度で免許を取得し、基本的な交通ルールを理解していない外国人による交通事故も発生していました。
政府は外免切替制度について、住所確認や知識・技能確認の審査内容を厳格化する方針を経済財政運営と改革の基本方針2025(骨太の方針)に明記。
10月からは、原則として住民票の写し等がない短期滞在者は手続きができなくなります。知識確認や技能確認も運用を見直しました。
これまでの知識確認はイラスト問題を10問出題し、技能確認は教習所の場内で実車による確認を実施。合格の目安となる審査基準はいずれも70パーセント以上でした。
10月からは、知識確認のイラスト問題を廃止し、問題数を50問に増加。審査基準を新規免許取得時と同様の90パーセント以上に引き上げました。
技能確認では横断歩道の通過等の課題を追加するとともに、審査基準についても新規免許取得時と同様に合図不履行や右左折方法違反等の採点を厳格化しました。