
高市早苗新総裁は「最後の訴え」で5分間の演説時間をフルに生かし決意を熱く語った
高市早苗新総裁は10月4日に行われた総裁選挙で、決選投票前の「最後の訴え」に際して、「日本の今と未来のために自民党が変わらなければならない」と訴え、基本的な政権構想を示しながら、支持を呼び掛けました。高市新総裁の基本的な考えを示した「最後の訴え」の要旨を掲載します。
「新たな歴史を刻みたい」
12日間の総裁選挙期間中、5人の候補者は議論を戦わせた。日本を思う気持ちはみな同じ、それぞれの良さを生かし合いたいと強く思った。ライバルたちは堅い絆の同志になった。
私がなぜ今回の総裁選挙に臨んだか。それは日本の今と未来のために自民党が変わらなければならない。
この強い危機感からだ。今の暮らしや未来への不安を希望に変える政治をつくっていきたい。日本と日本人を心から愛する者としてとして、日本と日本人の底力の信じてやまない者として、私は三度立候補した。
自民党はこれまで数々の難題に当たり、将来を見据えて、やるべき政策を堂々と実行をしてきた。しかし、昨今全国各地で厳しい声を伺う。「自民党が何をやりたい政党なんか、ようわからんようになった」「暮らしの厳しさをわかっているのか」「自民党の政策には夢がない」。これが一番ショックだった。
野党時も支え続けてくださった岩盤支持層、保守層の方々、党員の皆さまから特に厳しい声をいただいた。国民の皆さまのお声に耳を傾けていくことを皆で訴えてきた総裁選。全国の党員、国民の皆さまがかたずを飲んで、自民党の覚悟を見守っている。私は皆さまと共に自民党に新たな歴史を刻みたい。
わが党は立党70年。「政治は国民のもの」で始まる立党宣言に立ち返ろう。わが党は「常に進歩を目指す保守政党」だ。私は自らを省み、内外の諸課題に対峙するときにも、謙虚な姿勢で政権運営に臨み、常に国益を第一にバランス感覚を持って国家経営に当たる覚悟だ。日本列島を強く豊かに。そして次の世代に引き継いでいこう。