
名古屋市で行われた所見発表演説会には約3千人の聴衆が詰めかけた
10月4日に投開票される総裁選は12日間の選挙戦を折り返し、5人の候補者は全国各地で「変わる決意」を全国の党員・党友、さらには広く国民に訴えています。衆参両院で少数与党となり、「解党的出直し」を掲げたわが党にとって、総裁選は新たな出発点となります。「#変われ自民党」という国民の声を受け止め、党再生を期す選挙戦が続いています。党員投票の締め切りは10月3日で、各都道府県支部連合会では10月1日午前中までに郵便投票のハガキ投函を済ませるよう呼び掛けています。
党再生期す政策論戦を展開
今回の総裁選の選挙期間は12日間で、候補者が独自に運動する期間を設ける観点から、候補者が揃う地方演説会は3回となっています。9月24日には今回の総裁選で唯一の街頭演説が東京・秋葉原で行われ、各候補者は自身の政策を力強く訴えました。
地方演説会は26日に名古屋市で行われたほか、5候補は各メディアによる討論会を通じて、自身の政策と決意を幅広く訴えています。
新たな取り組みで共感と信頼取り戻す

ユーチューバーのひろゆき氏(右2人目)と共同配信で行われた党インターネット番組「カフェスタ」の候補者討論会
今回の総裁選は史上初めて、任期途中に総裁が欠けた場合に、国会議員票と党員・党友投票による党員算定票と同数とする「党員・党友参加型」の選挙で行われています。令和4年にわが党が定めたガバナンスコードには「総裁公選が必要となった場合には速やかに実施できるようにする」と明記されています。総裁選出までに一定の期間を要しますが、党員・党友の声に耳を傾け、公明正大に新総裁を選出することは、党再生への出発点となります。
昨年に続く総裁選となりましたが、論戦の内容は大きく様変わりしました。衆参両院で少数与党となり、野党との協力が国政を前に進める上で必要不可欠となる中、各候補は与野党の合意点を探りつつ、国民生活に寄り添った政策を競い合い、開かれた論戦によって新たな政策を磨き上げています。
わが党は総裁選に当たり「#変われ自民党」を掲げました。これまでわが党が示すキャッチコピーは主体的な発信が主でした。今回は国民の中にある声をそのまま掲げました。これは、国民の声を聞き、国民に寄り添った党として再生を図る姿勢を改めて示したものです。総裁候補に動画クリエイターが直接質問する機会を設けることや、著名なユーチューバーと連携した番組の配信といった取り組みも、今回初めて実施されました。
「#変われ自民党」の声に答えるには何かを変えなければなりません。「責任政党」としての矜持を保ちつつ、親しみやすく分かりやすい発信に努めることも、SNSが本格的に選挙戦に影響する今、わが党に求められている姿勢です。
「解党的出直し」への過程で行われている今回の総裁選。党再生に向けた党改革も各候補は具体策を示しています。わが党は「党員・党友参加型」の総裁選を通じて、「変わる決意」を国民に示し、共感と信頼を取り戻していきます。