お知らせ「自由民主」先出し総裁選2025

再生への一歩記す論戦を
逢沢一郎総裁選挙管理委員長に聞く

「未来を論じ合い1票を投じてほしい」と党員・党友に呼び掛ける逢沢一郎総裁選挙管理委員長

総裁選の日程が9月22日告示、10月4日投開票と決まりました。「解党的出直し」を誓ったわが党にとって、党の再生をかけた総裁選となります。総裁選挙管理委員長を務める逢沢一郎衆院議員に、今回の総裁選の意義等について聞きました。

党則に基づく作業と石破総裁の決断

――総裁選が実施されるに至った経緯は。
逢沢一郎総裁選挙管理委員長 8月8日に行われた両院議員総会で、有村治子総会長から党則第6条4項に基づく「臨時総裁選」を実施について、その要求を確認するよう申し入れが総裁選挙管理委員長である私にありました。この要求は各議員が総裁選挙管理委員会に行うと定められています。従って、総裁選管として厳正、公正で納得感のある手続きが進められるよう慎重に検討を進めてきました。
手続きは9月2日の両院議員総会で参院選の総括が報告されるのを待って、進めました。参院選の総括の内容を見極めた上で、総裁選を要求するかどうか、各議員にご判断いただくためです。
要求確認は9月8日に文書で受け付けることを予定していました。しかし、石破茂総裁はその前日に「要求確認に進んでは、党内に決定的な分断を生みかねない」として、自らの責任で総裁の職を辞することを表明しました。これは大変重い決断であり、その結果、総裁選は党則第6条2項にある「総裁が任期中に欠けた場合」に該当するため、実施要求確認の手続きを取りやめました。
総裁選管としては党則に基づいて作業を進めてきましたが、最終的に手続きが行われず、大変厳しい判断をそれぞれの議員の皆さんに、あるいは各都道府県連にも求めるということが回避されました。石破総裁の決心、決断で回避されたことは一国会議員として良かったと考えています。
――今回の総裁選の意義は。
逢沢 わが党は今、昨年の総裁選の時よりもさらに厳しい立場にあることを自覚しなければなりません。衆院に続いて参院でも与党で過半数を失った今、わが党は「解党的出直し」を参院選の総括で誓いました。文字通り、解党的な出直しにつながる総裁選にしなければなりません。各候補者が参院選で問われた「自民党は何を目的としているのか」という存在意義を、広く国民に示し、再生への一歩を記す論戦を期待します。また、立党70年を迎えるわが党のこれからのビジョンを各候補者が示し、未来へのメッセージが広く国民に伝わる論戦となることを期待しています。
一方で、政治空白と言われることは避けなければなりません。党員・党友の意思を確認して、速やかに新総裁を選出し、新たな政治体制を確立する。そのために、党員・党友に広く参加していただく、いわゆる「フルスペック」と称される、総裁公選規程に基づく選挙を行いますが、選挙期間は昨年よりも3日間短い12日間となりました。
正しいプロセスで選出するためには、どうしても準備に時間が必要です。また、郵便投票となりますので、郵便事情も考慮し一定の期間を設ける必要があります。党員・党友の意思をできるだけ反映することは、今の自民党が置かれている状況を踏まえればやむを得ません。総裁公選規程に基づき最も早く行えるスケジュールとしました。

国民と双方向でつながる
SNSも積極活用へ工夫

――運営に当たっての留意点は。
逢沢 総裁選管は公平公正が大原則です。その中で、国民の皆さんにもう一度、自民党に期待を寄せていただけるような選挙戦を展開しなければなりません。若年層対策としてSNSを通じた双方向の発信についても、積極的に活用する工夫をしなければならないでしょう。
また、選出に至るプロセスが明快で、ルールに基づいたものでなければなりません。今回は、文書の発送やインターネットへの有料広告の掲載、オートコールによる電話作戦といった事項を告示前から禁止することを選管として通達しました。これは「何人もできない」禁止事項です。
――総裁選に参加する党員・党友へのメッセージを伺います。
逢沢 これまで任期途中に総裁が欠けた場合、わが党は党大会に代わる両院議員総会で選出してきました。今回、初めて任期途中に行われる臨時の総裁選で、総裁公選規程に基づく選出方法が採用されました。
参院選の総括文書には「党員と双方向でつながり、党員を巻き込んだ党活動を展開する」とあります。まさに、その端緒となるのがこの総裁選です。全国の党員・党友の皆さんと自民党は何を目指すのか、どう変わるのかということを、論戦を通じて共に考え、結論が出たら新しい総裁の下で一致結束していく。まさに、党再建をかけた総裁選になります。皆さんと共に党の在り方を考え直す機会にしたいと思います。党員・党友の皆さんにはぜひ、この総裁選に加わって、共に自民党と日本の未来を論じ合って、1票を投じていただきたいと、選管委員長として呼び掛けたいです。

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