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大阪・関西万博 入場者数2000万人突破

大阪・関西万博の入場者数(単位:万人)

大阪・関西万博の総入場者(関係者を含む)が9月7日までに2千万人を突破しました。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、史上初となる「いのち」をテーマにした大阪・関西万博。10月13日の閉幕までさらに入場者が増えることが予想されます。

過去の万博に相当する入場者数

万博の入場者は万博協会が毎週ごとの入場者を公表しています。開幕直後は週当たり約60~70万人台で推移していましたが、5月末に初めて100万人を突破し、6月以降も週100万人前後で推移。8月10日からの1週間では過去最多となる約125万人が入場し、閉幕に向けて盛り上がりを増しています。
場者数2千万人は昭和60年のつくば万博(約2033万人)、平成17年の愛知万博(愛・地球博=約2204万人)に相当します。前回のドバイ万博や10年前のミラノ万博も2千万人台でした。 大阪・関西万博の閉幕は10月13日で、過去の万博では閉幕前が入場者のピークに達することが多く、万博協会では「かけこみ万博に注意を」として、チケットを保有している人に対して、早めの来場予約を呼び掛けています。

いのち輝く未来社会のデザイン
共感を集めた「デザインの力」

大阪府吹田市の万博記念公園にある「太陽の塔」(左)と大屋根リング(右)

昭和45年に開催された大阪万博には約6422万人が来場した。「巨人、大鵬、卵焼き」という言葉に象徴される時代で、当時のNHK紅白歌合戦の視聴率は70パーセントを超えていました。一つの象徴に向かって国民が一つになった時代。大阪万博はその時代を象徴するように、会場中央部に岡本太郎氏が制作した「太陽の塔」がありました。丹下健三氏が設計した「大屋根」を突き破るようにそびえ立つ太陽の塔に向かって、まさに国民が集まりました。
それから55年。時代は多様化へと大きく変わりました。今回の大阪・関西万博はその時代を象徴するように、会場中心部には藤森壮介氏がデザインした「静けさの森」があります。意識が多様化する中で、あえて象徴的な建造物ではなく、さまざまな生命が宿る「森」を中心部に配することは、「多様でありながら、ひとつ」という万博のコンセプトを象徴しています。
大屋根リングは会場を取り囲みます。その素材は55年前の金属から、木材へと変わりました。持続可能な社会を目指す象徴が今回の大屋根リングです。
大阪・関西万博のメインテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。そのテーマに沿った万博会場のデザインと、公式キャラクター「ミャクミャク」に象徴される無数の「いのち」の輝きに多くの人々が共感しています。デザインを象徴する大屋根リングの建設に当たって、国会ではさまざまな議論がありました。資材高騰による建設費が上昇したことについて、野党議員は国会審議で「このリング一部削るとか、いくらでもコストカットの方法はある」「世界最大級の無駄遣い」と指摘しました。
もし仮に大屋根リングの一部が欠けていたら、果たして「デザインの力」は発揮されたでしょうか。万博を貫くコンセプトは保たれていたでしょうか。

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