情勢に惑わされず1人区で勝ち抜く

与党過半数割れの厳しい結果に終わった参院選。主戦場の1人区でわが党は14勝18敗と負け越しましたが、8つの選挙区で終盤情勢や出口調査での劣勢を覆し、競り勝ちました。期日前投票の徹底と、最後まで情勢に惑わされることなく粘り強く、勝利に向けて戦い抜いた陣営の努力の結果と言えます。
「30台半ば」から終盤に挽回
参院選では厳しい情勢が伝えられていました。各報道機関による終盤情勢でわが党の獲得議席は30議席台半ばとする分析が多く報じられました。結果は自民党が改選39議席を獲得し、8つの選挙区で事前の予想を覆す「逆転勝利」に結実しました。また、新潟県や宮崎県では明らかな劣勢と伝えられる中で、最後まで粘り強く戦い、当選にはわずかに及ばなかったものの、新潟は得票率1パーセント差、宮崎は同0.9パーセント差まで追い詰めました。
報道機関の各種情勢分析は固定電話や携帯電話、インターネットによる調査等、各機関によって手法は異なります。固定電話による回答は年齢層が高齢者により多くなるといった指摘もあり、各種情勢分析の精度は必ずしも向上していない傾向が近年の選挙では見て取れます。
また、NHKがウェブサイトに公表した出口調査の結果と、選挙結果が異なるところもありました。これは昨年の衆院総選挙でも20の選挙区でわが党が逆転しており、複数区の北海道でも岩本剛人氏が他候補から5ポイント以上引き離され5番手に位置していたが、参政、国民民主の候補を振り切り勝利しました。出口調査には期日前投票の動向は反映されていないため、期日前投票で積み上げた「貯金」が有効に機能した形です。