
台湾有事へのわが国の対策を議論した党外交部会台湾政策検討PT
党外交部会台湾政策検討プロジェクトチーム(PT、座長・山下貴司衆院議員)は4月24日、13の省庁と峯村健司キヤノングローバル戦略研究所主任研究員から台湾有事についてヒアリングを行った。
近年中国軍が台湾周辺で軍事演習を活発化させ、台湾有事の可能性が指摘されている中で、同PTでは台湾有事におけるわが国の対応が議論された。
峯村氏は「政治家の決断に日本の命運がかかっている」とし、政府が台湾有事のより緻密なシミュレーションを行うよう提言した。特に対馬海峡周辺でも中国艦艇の行動が確認されていることから、日米台の3者が情報共有を図ることで中国の全体像をつかむことができるとした。またわが国では「災害対策には慣れているが、戦争と災害は違うものであるため、戦争への備えも必要だ」とし、台湾有事が身近な問題である認識を持つ必要性を強調した。
参加議員はフェイクニュースの危険性を指摘し、有事の際にわが国ではフェイクニュースによってパニックに陥る可能性があるとし、国民のメディアリテラシー向上を唱えた。
山下座長は今回の内容を踏まえ、各省庁とともに協力しながらさらに台湾政策を検討していきたいと表明した。