お知らせ「自由民主」先出し医療人生100年時代

自由民主1面コラム「幸響」
田中 昌史 広報本部新聞出版局次長

田中 昌史 広報本部新聞出版局次長

健康で豊かな生活を

34年にわたり、理学療法士としてリハビリテーションの現場で、病気や障害と向き合う多くの人々を支えてきた。全国の医療・介護・福祉に従事する人々が、今この瞬間も対象者の思いに寄り添いながら職務にあたっていることに、心から敬意を表したい▼近年、病気や障害の「予防」の重要性が注目されているが、その意義は単に病気を未然に防ぐということにとどまらない。たとえば糖尿病が悪化して腎症を発症すると、体内の老廃物を取り除く透析治療が必要となる。現在、透析患者は約34万人にのぼり、その多くが週3回、1回4~5時間の治療を受けるために病院等に通っている。結果として、就労を続けることが困難になる例も少なくない▼これまで当たり前だった暮らしが一変し、労働収入を失ったり、生涯にわたって通院や支援を必要としたりする生活に変わる可能性がある。予防の有無が人生に与える影響は大きい。「健康で自分らしい豊かな生活」を守るためにも、予防を重視した健康社会の実現に努めていきたい。

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