
岡山県 小林孝一郎さん
今夏の参院選の主戦場である1人区にわが党公認で立候補する予定の新人・元職をクローズアップする本企画。第6回は岡山県選挙区の小林孝一郎さんを紹介する。「地域の声が私の政治にかける原動力」と語る小林さんは長年、医師や県議会議員として地域の課題に真摯(しんし)に取り組んできだ。そして今度はその豊富な経験を国政の場で生かしたいという新たな夢の実現に向かって日々奮闘している。
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小林孝一郎さんは雨の日も街頭に立ち、これまでの経験に裏打ちされた政策を訴えている
地域の声をもとに多くの政策等を実現
小林さんは広島県福山市出身の47歳。岡山大学医学部を卒業後、同大学病院等で内科医として活躍していたが、「医療現場で高齢化や医療資源の不足に直面し、医療だけでは解決できない社会問題の深刻さを痛感した」として政治家になることを決意。平成23年の岡山県議選で岡山市選挙区から初当選し、3期11年務めた。
座右の銘は「有言実行」。県議時代には地域の声をもとに不登校対策における医療的ケアの実施や造血細胞移植ドナーの休職に伴う助成、ドクターヘリの日中帯運行時間の延長等を実現したほか、がん対策の推進や児童虐待に関する条例等の制定に尽力した。
その後、令和3年の衆院総選挙で比例代表中国ブロックから立候補、国政進出の願いはかなわなかったが、政治に対する思いはより強固となり、党岡山県支部連合会の参院選候補者公募に挑戦。これまで実績等が高く評価され、今期限りでの引退を表明した石井正弘参院議員の後継として正式に選ばれた。
小林さんは「医師や政治家として活動する中で、少子高齢化や人口減少が進む地方の厳しい現実を痛感した。支えを求める多くの声に触れ、このままではいけないとの思いを強くした。岡山で暮らす人々のさまざまな思いを国政の場で政策につなげたい」と決意を語る。

医師として能登半島地震の被災地支援に参加した小林さん
現役世代としての責任と使命を果たす
参院選に臨むに当たり、小林さんは「5つの挑戦」を掲げた(別表)。二男二女の父親でもあり、「現役世代としての責任と使命を果たしたい」と意気込む。
このうち、一番目の「地域医療を守り、安心・安全な地域をつくる」では、地域の実情に応じた医療提供体制の整備を主張する。
「過疎地域は医療や福祉の需要が高く、それらが行き届かなければ過疎化はさらに進む。岡山県内では災害時に孤立する可能性がある集落は700以上に及ぶ。平時からこうした地域に医療や福祉が十分届くよう包括的な支援体制を構築しておくことが急務」と力説する。
地方の現状や課題を知り尽くし、即戦力として期待がかかる小林さんだが、これまで岡山市を中心に活動していたため、目下の課題は知名度の向上だ。連日県内各地の街頭に立ち、政策等を懸命に訴えている。
「多くの方からエールをいただくようになった。皆さんの気持ちを力に変えて、新しい岡山、日本をつくっていきたい」。参院選までに残された時間は限られているが、支援の輪は日々着実に広がっている。

「小林孝一郎さんの5つの挑戦」