
"ぷるぷる、つるん" 独特の食感が魅力の「水まんじゅう」

棚橋 泰文衆院議員
岐阜県大垣市の中心部を流れる水門川が満開の桜で彩られ、舟下りでにぎやかになる頃、市内の和菓子屋さんの店頭には半透明でプルンとした「水まんじゅう」が並び始めます。
水まんじゅうは明治30年頃に大垣で生まれました。その要因には時代背景と地理的特徴が挙げられます。
明治時代には冷蔵庫がありませんでしたが、大垣は「水の都」と呼ばれるほど井戸水が豊富で、15度前後の冷たい水が湧いていたため、井戸舟と呼ばれる地下水を溜める水槽で野菜等を冷やして冷蔵庫代わりにしていました。そのような状況の中、夏に冷たいお菓子を食べたいという思いから水まんじゅうは開発されました。

清涼感あふれる伝統的な販売方法で店頭に並ぶ水まんじゅう
現在でもおちょこに入った水まんじゅうを店頭の水槽の中で冷やす方法で販売されており、暑い日に冷えた水まんじゅうをつるっといただくことは最高の幸せです。
ぜひ、水の都大垣の夏の風物詩「水まんじゅう」をご賞味ください。