
「大阪・関西万博」に期待する
「大阪・関西万博」がいよいよ開幕する。昭和45年の大阪万博に家族と訪れた時の、興奮や人の多さを今でも覚えている。実家には、訪れたパビリオンのスタンプ帳が残っているかもしれない。今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」である▼「いのち」にとって「食」は欠かせない要素の一つだ。近頃、主食であるコメが連日話題となっている。価格高騰もあるが、その背景には、昨夏のスーパーからコメが消えた出来事があるのではないか。万博では、食を通じていのちを考えるパビリオンが設置されるという。私も訪れたいし、多くの人が「食」の大切さを見つめ直す機会になればと思う▼私の故郷・神戸は、30年前の阪神・淡路大震災で多くの尊い命が失われた。その後も自然災害が頻発している。いのちを守るため、日本の防災の知見を万博で世界に発信することも重要である。子供達がいのちの尊さを感じ、未来への大きな夢を抱ける万博となることを期待している。