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自由民主1面コラム「幸響」
本田 顕子 広報本部新聞出版局次長

本田 顕子 広報本部新聞出版局次長

一票の格差を問う

議員定数不均衡、いわゆる「一票の格差」問題は、選挙のたびに裁判が起こされ、司法の判断が大きく報道される。三権分立とは、国会、内閣、裁判所が相互に抑制し合い、権力の乱用を防ぐ仕組みである。しかし、この問題に関しては、国会の選挙制度に対する司法の関与の程度が過度ではないだろうか▼明治維新の際に、廃藩置県を経て確立された現在の都道府県制度は、国民の意識に定着した行政単位である。人口減少が進む中、都市部に国会の議席が偏る状況は避けるべきだ。実際、衆院の選挙制度ではアダムズ方式に基づく区割変更が行われているが、47都道府県の声を国会に届けるためには、参院選における合区の解消が不可欠である▼選挙制度というと、すぐに「各選挙制度の利害損失」ということが語られる昨今の風潮があるが、わが国の民主主義において何が最も尊重されるべきかを中心論点に据えて、参院改革協議会での議論が進んでいくことを願う。

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