お知らせ「自由民主」先出し鹿児島県

自由民主8面コラム「思わず食べたい私の推しメシ」
三反園 訓衆議院議員
薩摩発祥の「かるかん」

鹿児島県の銘菓「かるかん」(出典:農林水産省「うちの郷土料理」、画像提供元:鹿児島県)

三反園 訓衆院議員

鹿児島県は黒豚、さつま揚げ、焼酎等、多くの名産品があります。中でも「かるかん」は特に推したい逸品です。かるかんは、山芋と米粉、砂糖を主原料とした和菓子で、独特のもっちりとした食感と上品な甘さが特徴です。その歴史は江戸時代にさかのぼり、薩摩藩主・島津家の御用菓子として発展したとされます。特に、薩摩藩の財政改革を進めた島津重豪が、琉球や中国の文化を取り入れる中で考案されたともいわれています。
私の尊敬する西郷隆盛も愛したとされるこの和菓子は、素朴ながらも奥深い味わいを持ち、鹿児島の風土と文化を体現しています。明治維新の立役者である西郷は、質実剛健な生き方を貫きましたが、その一方で郷土の味を愛し、人々との絆を重んじました。かるかんの素朴な味わいには、そうした彼の精神が宿っているようにも感じられます。
また、自然素材を生かした製法は、近年の健康志向にも合致し、世代を問わず楽しめる点も魅力です。歴史と伝統、そして現代の嗜好(しこう)にもマッチするかるかんは、鹿児島の名産品の中でも特におすすめしたい逸品です。

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