
国会議員という役割
30年にわたり国会議員の秘書を務めた私にとって、今の自分はその延長線上にいると思っていた。しかし議場で、この国の未来、そして国民生活に直結する議案に、賛否の一票を投じる責任の重さは、私の想像をはるかに超える大きなものだった▼長年にわたりお仕えした江﨑鐵磨代議士は「政治家」という言葉を嫌い、「政治に携わる者」という表現を使われた。私たちは地域の声を代弁する役割を担うが、"生業(なりわい)"であってはならないという教えであった気がする▼国会議員の本分は?と問われれば、「国民への献身と地域への奉仕」と私は考える。1人でも多くの方々の声を受け止め、国政へと届け、形にすることが務め。最近のわが党への厳しいご批判は、このことが十分に果たされていない点に起因する。謙虚にこの現実を受け止めなければならない▼政治を"生業"とせず、"滅私奉公"を体現し、この務めをしっかりと果たしていきたい。