伝統的酒造りが世界文化遺産に 人々の努力と酒質、地方紙の礼賛
日本酒や焼酎、泡盛等の「伝統的酒造り」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。日本酒は世界的な和食ブームに支えられて輸出量が増えており、これを後押しする材料になるだろう。だが、国内の出荷量は1973年度をピークに4分の1以下に。酒蔵数も半分以下になった。
それだけに「身近な酒造りの価値を多くの人が認識するきっかけになる」(西日本新聞)と期待が大きく、多くの社説で取り上げられた。ただ、ユネスコの決議内容に沿った論述が多かった全国紙に対し、地方紙は地域に根ざした取り組みへの礼賛が目立った。
例えば、酒質。吟醸酒は人々の努力と工夫の結晶だ。
広島県の醸造家、三浦仙三郎(1847~1908年)は軟水醸造法を開発して日本酒の歴史を変えた。広島は軟水で発酵が進みにくく、酒造りに適さない面もあったのだが...