12月2日から現行の保険証はマイナンバーカードを基本とする仕組み(マイナ保険証)へ移行します。患者本人の同意に基づいて、別の医療機関・薬局で処方された薬の履歴等が他の医療機関・薬局で参照でき、飲み合わせ等の調整がしやすくなったり、窓口で限度額以上の支払いが不要になったりと、安全・安心でより良い医療を受けることができます。
(左)マイナンバーカードを健康保険証として利用する方法
(右)マイナカード「特急発行・交付制度」開始
正確な情報で患者を守る
マイナ保険証は、患者本人の健康・医療情報に基づくより良い医療の提供や緊急時に活用できるもので、医療DXを進める上での基盤となります。令和3年から健康保険証として利用できるようになったマイナンバーカード。マイナンバーカードを保有する人のうち、約81パーセントに当たる7600万人以上が、マイナンバーカードを健康保険証として利用登録しています。
マイナ保険証を使うことで、 (1)より良い医療を受けることができる(2)窓口での限度額以上の支払いが不要になる(高額療養費制度)(3)引っ越しや、就職・転職の後もそのまま健康保険証として使える―ほか、救急搬送時や、避難時等の非常時にも安心して活用することができるといったメリットがあります。
正確な情報で患者を守るため、(1)では医療機関・薬局を受診した際に、患者自身が診療・薬剤の情報や特定健診等の結果の提供に同意すると、医師や薬剤師から自身の情報に基づいた総合的な診断や、重複する投薬を回避した適切な処方を受けることができます。