大学で生まれた研究成果に基づいて設立されたスタートアップ(大学発スタートアップ)が、令和5年時点で4288社に上り、過去最多を記録しました。人工知能(AI)や量子コンピュータ、宇宙、核融合、再生医療等のディープテックと呼ばれる新技術は世界的な経済社会課題を解決する可能性があり、日本経済をけん引する原動力としても期待されています。
大学発ベンチャー数の年度推移
人口減少等の社会課題を打開
スタートアップは革新的な技術やビジネスモデルにより急成長を目指す新しい企業。「破壊的イノベーション」とも呼ばれ、今までの常識を覆すような過去に事例のないビジネスを生み出す点が特徴です。
わが国は経済の再生や人口減少等、さまざまな社会課題を抱えています。スタートアップはこれらの課題解決を成長のエンジンとし、日本経済に力強く貢献する存在として注目されています。
日本経済は諸外国と比較して近年伸び悩んでおり、国内総生産 (GDP)の世界ランキングでは2000年の2位から、昨年には4位まで下がり、今年にはインドに次ぐ5位となる予想も出ています。日本経済が成長していくためには、多くのスタートアップが創業し、大きく育つことが重要です。