10月27日に投開票が行われた第50回衆院総選挙では、わが党公認の当選者191人のうち、14人が初めての国政議席を獲得。政治への信頼回復、そしてこの国を前に進める推進力として大変期待がかかっています。厳しい選挙戦を小選挙区で勝ち抜いた福岡5区・栗原渉氏を紹介します。
選挙事務所に詰め掛けた支援者らを前に今後の抱負を語る栗原渉氏
国と地方の連携強化
立憲民主党の前職に4人の新人候補が挑んだ福岡5区。激戦の末、わが党の栗原渉氏がわが党の議席を取り戻しました。
衆院議員秘書を経て、平成22年、福岡県議に当選(4期)。第69代県議会議長等を歴任しました。「政治は実務が伴ってはじめてその責任を担えるものであることを学んだ」と語ります。県政の中心で汗をかいた豊富な政治経験を国政の場で生かしたいと、前回の衆院選を前に県議を辞して立候補を目指しましたが、願いはかないませんでした。
以来、モットーである「現場第一主義」を貫き、精力的に地域の会合やイベントに参加する等して地元の声に真摯(しんし)に耳を傾け、捲土(けんど)重来に備えてきました。
待望の決戦では、「国と地方の連携を強化し、地方重視の政治に変えたい」として、社会インフラの整備や食料安全保障の確保等の必要性を強く主張。これまでの政治経験に裏打ちされた説得力のある訴えは、わが党・公明党の支持層はもちろん、いわゆる無党派層にも広く浸透し、支持を拡大していきました。結果、再選を目指す前職に約2万2千票の差をつけての当選となりました。
「まさに逆風の中、前回失った自民党、保守の議席を何としてでも奪還するとの思いで活動してきた。皆さんと一緒に安心安全な地域づくりを進める」
「3年間浪々で過ごした時間は何物にも代え難い経験だった。『今から勉強します』とは言わない。すぐにでも働きたい」
選挙事務所で支援者らに今後の抱負を語った栗原氏。わが党は政権公約の柱の一つに地方創生を掲げましたが、地方の現状を知り尽くした即戦力としての活躍は想像に難しくありません。真っ黒に日焼けした顔は、地方からこの国をよくしたいという、ゆるぎない決意で満ちあふれていました。