
林芳正候補
総裁選に立候補した9人の候補者による所見発表演説会が9月12日に党本部8階ホールで行われました。
林芳正候補は、少子化対策や外交・防衛政策等について演説し、出席した党所属国会議員に対して支持を呼び掛けました。
林候補による演説の要旨は以下の通り。
経験と実績を日本のために
現在、自民党は政治とカネの問題によって、党員・党友の皆さまに多大なご迷惑、ご心配をかけている。そのことをまず心よりおわび申し上げる。そして組織の長として責任を取られた岸田文雄総理の姿を胸に焼き付け、党の信頼回復に全力を挙げていきたい。
平成7年の初当選以来、防衛大臣、経済財政担当大臣、農林水産大臣、文部科学大臣、外務大臣、官房長官といろいろな経験をさせていただいた。誠を尽くせば必ず天に通ずるとの思いで、一つ一つの仕事を丁寧に、こつこつと地道にやってきた。この経験と実績を党のため、そして何よりも愛する日本のために使い切りたい。全身を捧げたい。その思いで立候補の決断をさせていただいた。
私の政策は「3つの安心」を掲げている。
1つ目の安心は少子化対策だ。岸田政権で「こども未来戦略加速化プラン」を策定したが、これに中長期の安心・希望をプラスしたい。少子化の淵源には、非正規雇用という問題が横たわっている。働き方改革をしっかりやり、自分の都合のいい時間に都合のいい場所で、あるいはリスキリングで蓄えた新しいスキルで仕事をする。これを拡大することによって、いろんな人がもっと働けるようにする。再分配も大事だが、自分で稼ぐことに人々は幸せを感じるのではないか。
そして、地域を豊かにし、働く場所があるようにしたい。おいしいものを作り、それを食べに来てもらう。そうすればそこに新しい職場が生まれる。
2つ目の安心は災害対応だ。能登半島地震では(官房長官として)陣頭指揮に当たった。警察や消防、自衛隊等はいつも災害対応だけをやっているわけではない。災害対応となったときは、すぐに一つのチームとしてやっていけるよう、登録ボランティア制度や地域の取り組みを応援する基金をつくる。
3つ目の安心は外交・防衛だ。冷戦が終わり、米国一強時代も終わり、国連安全保障理事会の常任理事国が、国連のルールを真っ向から破って侵略をするということが目の前で起きている。こんなことを許してはならない。外務大臣や防衛大臣の経験を生かして、国民の平和と安全を守り抜く。
政治改革にも取り組む。米国連邦選挙委員会(FEC)をモデルに政治資金の透明性を図る。政党交付金の使い方を見直し、国会議員が政治資金パーティーに頼らなくてもいいようにする。行政改革も待ったなしだ。今の1府12省庁体制を検証し、令和の世に合った省庁体制をつくっていく。
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林 芳正|候補者情報|総裁選挙2024