7月1日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が「だいち2号」の後継機となる地球観測衛星「だいち4号」を打ち上げました。新技術の導入により、同機は世界最高レベルの解像度と観測カバレッジ(広域な観測)を実現。平時における地殻・地表変動等の観測頻度も大きく向上し、異変の早期発見に貢献することが期待されています。
「だいち4号」のミッション
日本列島全体を年20回観測
7月1日に打ち上げられた「だいち4号」(JAXAホームページより)
「だいち4号」はわが国が継続的に開発してきた観測センサであるLバンドSAR(合成開口レーダ)を搭載しています。
SARは人工衛星等に搭載したアンテナから電波を放射し、観測対象物から反射してくる複数回の受信信号を合成(合成開口処理)することで高解像度の画像を得るレーダのこと。自身が送信する電波を使うため太陽光を必要とせず、昼夜・天候を問わずに観測することができます。