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お知らせ「自由民主」先出し

メディア短評 川上和久(麗澤大学教授)

令和5年の特殊詐欺の認知件数と被害が共に増加 撲滅に向け警察とメディアは連携した取り組みを

特殊詐欺の被害がこれほど社会的問題になっているにもかかわらず増加傾向にある。警察庁が発表した令和5年の特殊詐欺関連統計(暫定値)によると、全国の認知件数は前年度比1463件(8.3パーセント)増の1万9033件、被害額は前年比70億4千万円(19.0%)増の441億2千万円にも及んでいる。
新聞各紙も社説でこの現代的課題に警鐘を鳴らしている。
産経新聞2月15日付「最悪の特殊詐欺 捜査突きあげ『上』を割れ」では、「ルフィ」等の匿名でフィリピンからスマートフォンで強盗を指示した事件を取り上げた。
これまでの特殊詐欺事件とは違い、自宅等手元に資産がある人を狙った同事件は私たちに大きな衝撃を与えたが、なぜその被害者が狙われたのか、個人情報がなぜ犯人に流れたのか、といった核心部分が解明できていない点を指摘する一方、上部組織の解明、すなわち突き上げ捜査の必要性を指摘している。
ルフィを名乗る指示犯の弁護士が接見中にフィリピンで活動する日本人犯罪組織「JPドラゴン」の関係者と通話させたことが発覚し、長らく不明だった上部組織の存在が見えつつあることから、4月から本格的に...

こちらの記事全文は「自由民主」インターネット版に掲載されています。
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