食料安全保障とコメ
わが国の食料自給率は、昭和40年の73パーセントから38パーセントへと大幅に低下し、先進7カ国（G7）最低だ。世界的な気候変動や国際情勢の変化、世界の人口増加等により、食料安全保障の強化が大きな課題となっている▼食料自給率低下の要因の一つは、日本人の食生活の大きな変化だ。例えば、昭和40年では、完全自給しているコメを一日お茶碗で4～5杯食べ、コメだけで自給率の50パーセント近くを占めていたが、今では一日に2杯程度となり、自給率も低下した。食料自給率の向上には、輸入に頼っている作物の国内での生産拡大、そのための水田の排水改良等の環境整備も必要だ▼消費者の皆さんにも現状を理解いただき、自給可能で、日本の気候風土に合うおいしく安価なコメ（お茶碗一杯25円程度）をしっかり食べていただき、需要を増やすことも重要であり、米粉をパンや麺で利用することによる新たな需要やコメの輸出を増やすことも重要だ。皆さん、是非「おかわり」をどうぞ。
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