今般発生した能登半島地震での避難所では、発災から3週間を超え、避難所生活で体調を崩すことも懸念されます。政府では、「エコノミークラス症候群」対策をはじめとする、避難所での体調管理について呼び掛けています。
災害時には衛生環境が悪化し、感染症にかかりやすくなります。特に高齢者は、肺炎などの感染症にも注意が必要です。手洗い、マスクの着用を含む咳エチケット、歯磨きなどで口腔内を清潔に保つことなどが重要です。
また、食事や水分を十分に取らない状態で、長時間足を動かさないでいると、血行不良が起こり、血液が固まりやすくなり、血の固まりである血栓が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓を引き起こす、いわゆる「エコノミークラス症候群」となる恐れがあります。これを予防するために、こまめに水分を取ることや、ストレッチ(図参照)を行うことが推奨されています。
予防のための足の運動

※出典:政府公報オンライン