ニュースのカテゴリを選択する

お知らせ「自由民主」先出し災害国土強靭化

自由民主1面コラム「幸響」
尾﨑 正直 広報本部新聞出版局次長

自由民主1面コラム「幸響」尾﨑 正直 広報本部新聞出版局次長

「決意」の年明け

年明け早々の緊急地震速報と大津波警報には肝を冷やした。能登半島地震で亡くなられた方々、被災された皆さまに心からお悔やみとお見舞いを申し上げる▼地元の高知では「3.31ショック」という言葉がある。東日本大震災を踏まえ、南海トラフ地震の新想定が出された平成24年3月31日のショックを指すものだ。最悪の場合「34メートルの津波」という想定外の想定。虚無感と、被災を懸念して事前に転出する"震災前過疎"の脅威の中で、如何(いか)にして県民と前を向いて対策を進めるか。当時、知事として最大の課題であった。そして県民を挙げた努力により、これまでに120箇所の津波避難タワー、1,425箇所の避難路が整備され、避難訓練も繰り返されている▼だが、この度の震災から、改めて震度7級の揺れと地震火災の脅威も思い知らされた。西日本太平洋側全域を襲う南海トラフ地震では、津波の襲来前に2分以上同程度の揺れが続くとされるが、果たして備えは十分か。再度、悉皆(しっかい)的に点検・対応すべきではないか。能登半島地震被災地の1日も早い復旧・復興とともに、次なる巨大な脅威への備えを誓う「決意」の年明けとなった。

ご購読のお申し込みはこちら。