野菜はビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、毎日健康に過ごすために欠かせない食材ですが、生産資材の高騰や高温の影響等で平年以上の価格となっている品目があります。11月の野菜価格について農林水産省は、「11月後半には多くの品目が平年並みの価格に落ち着く」との見込みを公表しました。11月前半は鍋に欠かせないハクサイや、おでんの主役となる大根の価格が同月後半には平年並みとなる見通しとなっています。
ハクサイ、大根の出荷回復へ
毎日の食卓に欠かせない野菜ですが、10月中旬の消費者物価指数(東京都区部、速報値)によると、全国的な高温の影響等により、前年同月比より2割以上価格が上昇しています。
近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなる中、農林水産省では毎月、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況と価格見通しについて、主産地からの聞き取りを基に、公表しています。
11月の野菜価格は後半には平年並みに落ち着く見通しです。同月前半は平年以上と見通されている大根、ハクサイ、キャベツが後半には出荷数量の回復が見込まれ、平年並みとなります。一方、ニンジンやネギ、タマネギは引き続き、平年を上回る価格となる見通しです。