
文部科学省は10月4日、小・中学校の不登校児童生徒数と、小・中・高等学校で発生した生命や身体に重大な被害が生じた疑いのあるいじめ(いじめ重大事態)の件数が、いずれも過去最多となった調査結果を公表しました。深刻な状況を受け、「誰一人取り残されない学びの保障」に向けた取り組みを緊急強化するため、同省は同17日、「不登校・いじめ緊急対策パッケージ」を取りまとめました。
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文科省は、児童生徒の問題行動等について、事態を正確に把握し問題に対する指導の一層の拡充を図るため、毎年度、小・中・高等学校における暴力行為やいじめ、不登校、自殺等の状況について調査・分析を行っています。
4日に公表されたのは令和4年度の調査結果で、小・中学校の不登校児童生徒数が約30万人。そのうち、学校内外で相談・指導等を受けていない児童生徒数が約11万4千人に上ることがわかりました。いじめ重大事態の発生件数も923件となり、さらに、そのうちの約4割が事前にいじめとして認知されていなかったことも判明しました。