連載シリーズ 新しい資本主義の「扉」第41回
どこでも駅徒歩5分圏内実現へ
世界初モビリティ「Zippar」の開発進む

地域公共交通は国民生活や社会経済活動を支える重要な社会基盤です。新たな地域公共交通の手段として実用化が期待されているのが、Zip Infrastructure株式会社が開発を進める世界初のモビリティ「Zippar」です。道路上空を走行する自走式ロープウェイが「渋滞のない、どこでも駅徒歩5分圏内となる世界」を実現しようとしています。
低コストで快適・安心
地方部を中心に、自家用車の普及拡大や人口減少、少子化による長期的な需要減に加え、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、多くの交通事業者が深刻な経営状況に陥っています。地域公共交通の持続可能性と利便性の回復は重要な課題です。
そこで、政府では、近年急速に進展するデジタル技術等の実装を進めつつ、(1)官と民(2)交通事業者相互間(3)他分野―の「共創」を推進し、地域交通を持続可能な形で「リ・デザイン」(再構築)するための方策の検討を進めています。
その一環として注目を集めているのが、道路の上空を走行する自走式ロープウェイの「Zippar」です。