政府与党は、令和6年度概算要求に、「女性の健康」ナショナルセンターの創設を盛り込み、令和6年度中の開設を目指しています。これは、女性特有の健康上の問題に関する研究や治療の司令塔の役割を果たすもので、国立研究開発法人・国立成育医療研究センター（東京都世田谷区）内に創設を予定しています。
この国立成育医療研究センターは、受精・妊娠に始まり、胎児期、新生児期、乳児期、学童期、思春期を経て次世代を育成する成人期へと至る、ライフサイクル全般に生じる疾患に関する「成育医療」の研究を推進するために設立されました。そのため、男女を区別しないライフサイクル全般に関する成育医療・研究を現在行っています。
この研究センターに、例えば情緒不安定や頭痛等の症状が表れる月経前症候群（PMS）や閉経前後に火照りや目まいが起こる更年期障害等、人生の段階に合わせたホルモンバランスの変化に応じた健康上の問題が生じる女性の健康に特化したナショナルセンター機能を構築することを計画しています。これらの病気は、男女間で発症率に偏りがあったり、症状の表れ方が異なったりする等、女性のライフサイクルに合わせた医療・研究が求められてきました・・・
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