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自由民主1面コラム「幸響」
神谷 政幸 広報本部新聞出版局次長

自由民主1面コラム「幸響」神谷 政幸 広報本部新聞出版局次長

気候変動と感染症

気候変動に関する政府間パネルによると、世界の平均気温は工業化前と比べて、2011~20年で1.09℃上昇している。世界気象機関によると1970~79年の暴風雨や洪水・干ばつといった気象災害の発生件数は、2010~19年では4.5倍に増加している。気候変動の要因の1つに地球の温暖化が影響していることから、気候変動・地球温暖化に対する注目度は高まっている▼いくつかの感染症は地球温暖化との関連が示唆されている。マラリアやデング熱等は、病気を媒介する蚊の分布や数の増加によって感染が拡大する可能性もある。台風やハリケーンによって病原微生物に汚染された水が、感染症を発生させるリスクも報告されている。感染症は重篤な疾患および死亡を引き起こす原因になるが、ワクチンや治療薬によってリスクを低減することが可能となる▼気候変動で脅威を増す感染症に対して、環境対策に取り組むと同時にワクチン等の医薬品の研究・開発も重要である。課題は多いが解決に向けて前に進むことが使命だ。

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