

堀内 詔子 衆議院議員
山梨の味と言うと郷土料理のほうとうやブドウ、桃などの果物が有名ですが、今回私がご紹介するのは山梨のワインです。
山梨は日本のワイン生産の発祥の地とされ、その歴史は140年ほど前までさかのぼります。当時の祝村(現在の甲州市勝沼町)の2人の青年がフランスに渡り、ブドウの栽培方法と醸造技術を持ち帰りました。学んだ技術を生かし、帰国後程なくして日本固有種である「甲州ぶどう」を原料とする初の国産ワインの誕生にこぎつけました。
でもそのワイン醸造会社は10年たたずに倒産してしまいました。当時の日本人にはワインになじみが無かったこと、また醸造技術が未熟で今ほどの味が出せなかったことが原因でした。その後、多くの方々のご努力により、今では甲州市をはじめ山梨県内には80を超えるワイナリーがあり、そこで生産されるワインは海外でも著名な賞を獲得するなど世界に誇れる「日本ワイン」となりました。
ぜひ山梨に足を運んでいただき、先人たちのご労苦の歴史に思いをはせながら「日本ワイン」を楽しんでいただければと思います。
