お知らせ「自由民主」先出し

自由民主1面コラム「幸響」
中曽根 康隆 広報本部新聞出版局次長

自由民主1面コラム「幸響」<br>中曽根 康隆 広報本部新聞出版局次長

自由と服従

日本を取り巻く安全保障情勢は厳しさを増している。特に昨今は「民主主義国家vs独裁国家」の構図がよく取沙汰されるが、そもそも民主主義とは何か。この答えのヒントをくれるのが防衛大学校の初代校長である槇智雄の入学式での言葉だ▼「今後4年間の大学校生活において規律および服従の真髄を体験せよ。服従のみ存在して自由や個性尊重が認められないならば、それは奴隷的関係であり近代文明の許し得ないところである。一方で自由のみ在して服従のない社会があるとしたら、それは無秩序混乱の社会である。規律なくして真の自由はなく、遵法精神または正義に服従する意思なくして真の民主制度は成立しない」▼槇は防大の学生に対して、この「自由と服従(規律)」を徹底的に教え、この一見相反する2つの考えが合理的に成立した時に「民主主義」が実現すると説いている▼こんな時代だからこそ今改めて、われわれ一人一人が民主主義とは何かを考え、その構成員としての自覚を持つべきかもしれない。

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